こだわりの素材ともっちり食感が自慢の「小さなベーグル専門店 Rico」を訪ねてみた。

 

 

TOM
ベーグルとパンの違いってなんだろう?サラ知ってる?
SARA
ベーグルはパンと比べてモチモチしているのよ!
TOM
そうなんだ〜じゃあ、僕のお腹みたいだね〜
SARA
・・・モチモチじゃなくてポヨポヨの間違いでしょ・・・

 

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大垣市にある「小さなベーグル専門店 Rico(リコ)」をご存じだろうか。
素材と食感にこだわったベーグルを販売するお店だ。今回は、店主の渡辺 由佳(わたなべ ゆか)さんにお話をうかがった。

 

今回のツムギポイント!
  1. あらゆる年代の方に食べてほしい
  2. 国産小麦100%、素材と食感へのこだわり
  3. 「美味しい」の言葉が原動力
  4. ネット販売を通して全国へ

 

①あらゆる年代の方に食べてほしい

 

 

間借り営業での販売を経て、2023年2月にオープンしたベーグル専門店。

 

店名である「Rico(リコ)」は、渡辺さんがパン教室を始めた時につけたものだ。スペイン語で「美味しい」という意味をもつ言葉で、娘さんのお名前でもあるそう。

 

「短くて覚えやすい名前にしたかったのと、娘もお菓子づくりが好きでよく手伝ってくれていたので、いずれ一緒にできたらいいなという想いも込めて、この名前にしました。」

 

高校は食物科を卒業、調理師免許を取得し、これまで保育園の給食調理員、瑞穂市にあるパン屋で勤務していたほか、自宅で手ごねパン教室を開いたりと、長年料理の世界に身を置いてきた渡辺さん。

 

ベーグル専門店を始めるに至った経緯をうかがってみた。

 

「大好きなベーグルを作る事を仕事にしたい!という想いと、幅広い年齢層の方にベーグルの美味しさを知ってもらいたいという想いから、このお店をオープンしました。」

 

今でこそ多くのお客様が訪れる人気店だが、オープンまでの道のりは、決して平坦ではなかった。

 

「実は、家族から反対されていたんです。でもやらずに後悔したくないので、たくさん話し合って、理解してくれました。今では応援してくれています。オープンするにあたって、お店の場所とか、間取りとか、細かい部分を決めている時はとても楽しい反面考える事が多くて本当に大変でしたね。」

 

当時の話を教えていただいた。

 

 

②国産小麦100%、素材と食感へのこだわり

 

 

ベーグルは、卵や乳製品を使わず、小麦粉、塩、きび砂糖、水に少量のイースト、非常にシンプルな材料で作られている。シンプルだからこそ、使用する素材には強いこだわりがあるという。

 

「小麦粉は100%国産です。そのほかの素材もできるだけ国産のもので揃えて、安心・安全な素材で作られたものをお届けできるようにしています。中に挟む具材も手作りできるものはなるべく手作りしてお客様にご提供しています。毎日でも食べたい!と思ってもらえるようなベーグルを目指して作っています。」

 

1番人気の「あんバター」も、北海道産小豆をきび砂糖で炊いた、甘さ控えめの自家製あんこだ。

 

 

 

 

少し硬いイメージのあるベーグルだが、小さな子どもから年配の方まで、幅広い年代の方が食べやすいよう、少し柔らかめの食感に仕上げているのだそう。

 

毎週、週の初めに公式インスタグラムとHPで「今週の営業日」と「販売メニュー」を投稿している。新メニューの紹介やマルシェ出店のお知らせなども更新されているので、足を運ぶ際はぜひチェックしてみてほしい。

 

 

 

③「美味しい」の言葉が原動力

 

 

2025年2月で、オープンから2周年を迎える「Rico(リコ)」。お店をオープンした当時をこう振り返る。

 

「何もない場所にわざわざ足を運んでくれるのかという不安はありました。でも、自分のお店を持ちたい気持ちの方が強かったのと、ありがたいことに、間借り営業で販売していたときに、リピートしてくださるお客様がいたり、美味しいと言ってもらえていたので、なんとか頑張れそうかなと思っていました。」

 

現在では、近所の方だけでなく、遠方から訪れる方、毎週足を運んでくださる方も多いという。

 

「ホームページやインスタグラムの更新頻度も最低限だし、そんなに大々的に宣伝しているわけでもないので、知る人ぞ知るお店って感じだと思うんですけど、常連さんがたくさん来てくださるようになって、すごくありがたいです。」

 

オープン当初の不安とは裏腹に、近所の子どもたちから遠方の方まで、地域を超えて多くの方に愛されるお店となっている。

 

「一度来てくださったお客様が、他のお客様を呼んでくれたり、インスタグラムでメンションして投稿してくれたり、クチコミや人伝いで広まっている感じですね。この辺はあまりお店がない地域なので、ちょっと小腹がすいた時に食べたい、買いに行きたいと思うお店になれていたら嬉しいです。」

 

現状の課題や悩みをうかがってみると、

 

「早い時間に売り切れる日もあれば、夕方まで残っている日もあったり、日によって売れ行きにムラがあるところは課題ですね。新規のお客様にも来てもらえるような働きかけもして、安定して販売出来ればなと考えています。」

 

「新メニューの開発も、販売も、SNSでのお知らせも、全部自分で考えてやらないといけないので、大変なこともあります。でもやっぱり自分の好きなことを仕事にしているので頑張れますね。お客様から『美味しい』と言っていただけることが、いちばんモチベーションにつながります。」

 

と、笑顔で話してくれた。お客様からの「美味しい」の言葉が、渡辺さんの原動力になっているのだ。

 

 

 

 

④ネット販売を通して全国へ

 

現在は、家事や育児と両立しながら、週1〜2日のペースで営業しているほか、不定期で「農事組合法人わごう」での委託販売、通販サイトBASEでのネット販売も行っている。

 

今後は、店舗販売だけでなく「ネット販売」にも力を入れていきたいと話す。

 

「店舗販売だとどうしても、私がお店を開けられる日が限られていたり、お客様も都合が合わないと来れなかったりということがあるんです。お取り置きなども対応してはいるんですが、ネット販売なら、お客様の都合のいいタイミングで購入してもらえるし、私も注文が入った分だけを作って発送できるので、ロスの削減にもつながるのかなと思っています。」

 

「ベーグルはどれも冷凍可能なので、今までうちのベーグルを知らなかった全国の人たちに届けられたら嬉しいです。ネット販売に力を入れていきたいけど、お客様と顔を合わせて話すのも楽しくて好きなので、ここでの販売も続けていきます。」

 

最後に、今後の目標や夢をたずねてみると、

 

「定番メニューを増やすというよりは、季節の食材を使った限定メニューに挑戦していきたいです。」

 

これまでも、夏場はとうもろこしやトマトを使ったベーグル、秋にはさつまいもやかぼちゃを使ったベーグルが登場してきたが、今後どのような新メニューが登場するのか楽しみだ。

 

 

 

 

こだわりの素材ともっちり食感が自慢の「小さなベーグル専門店 Rico(リコ)」。

 

「あらゆる年代の方に食べてほしい」という、渡辺さんの想いやこだわりが詰まったベーグルは、どれも一つ一つ丁寧に作られている。こだわりのベーグルを味わいたい人は訪れてみてはいかがだろうか。

 

※営業時間は11:30~18:00(売り切れ次第終了)
※営業日が変更になっている場合もあるので、足を運ぶ際はインスタグラムをチェックしてみてください。

 

 

 

 

小さなベーグル専門店 Rico

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