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岐阜市細畑にある「Cafe Ytech」をご存知だろうか。
おひとりでも過ごしやすい心地よい空間のカフェだ。今回は店主の柳原 しのぶ（やなぎはら しのぶ）さんにお話を伺った。
- ご主人のオフィスの横に、夢だったカフェをオープン
- 体に優しいこだわりの米粉スイーツ
- オリジナルブレンドコーヒー
- 休憩やリフレッシュの場に使ってもらえたら
- 今後の夢と展望は？
①ご主人のオフィスの横に、夢だったカフェをオープン
ずっとカフェをオープンするのが夢だったという柳原さん。ご主人の会社のオフィスに隣接する形でオープンしたCafe Ytechへ取材にお伺いした。
「店名は主人の会社名「Ytech」に由来しています。柳原の「Y」に、水道屋さんやテクニカルなど工業系の企業でよくある「テック」をくっつけた独立時の屋号です。この建物を建てた時からカフェをやりたかったので、夫にスペースが欲しいと伝えて今の形に建ててもらいました。」
取材当時、オープンから半年経過したばかりの新店だったCafe Ytech。長い間カフェを開きたいと願ってきた夢を叶えた柳原さん。おひとりでのカフェ運営は大変なことも多いと思うが、なんと飲食業界は未経験だったという。思い切って行動を起こした柳原さんに勇気をもらえる人も多いようだ。
「昔はアパレルで働いてたので飲食店で働いた経験はないんです。お菓子作りも趣味として家で作るぐらいで。でもいつかカフェをやりたいって思っていたので、子どもが大きくなり手を離れたこともあって「やるなら今だな！」みたいな流れで始めました。」
お客様からもカフェオープンについて相談されることもあるという
「お客様で『私もカフェをやりたいって夢があるんです！』という方が3人ぐらいいらしたんです。『どうやって始められたんですか？』と聞いていただいたり、『古民家カフェを開きたいんです』と話していただいたり。このカフェを始めたからこうやっていろんな人とのご縁に恵まれるんです。それがすごく幸せなことだなって思います。」
②体に優しいこだわりの米粉スイーツ
柳原さんは米粉のスイーツを手作りしている。まずはこだわりのメニューについて紹介していただいた。
「米粉シフォンケーキとガトーショコラがメインのお店です。米粉を使ったグルテンフリーのシフォンケーキ。ガトーショコラはきな粉を使っています。そのほか小麦粉は使わない米粉クッキーだったりと、体に優しいスイーツを作っています。」
美味しいスイーツとコーヒーを楽しめるCafe Ytechで柳原さんが目指しているのはみんながくつろげる場所という立ち位置だそう。
「もともとカフェをやりたいって思ったのは、みんながくつろげる場所を作りたいというのが一番の想いでした。自分が子育て中に1人でゆっくりカフェに行きたいとか、1人でもふらっと寄れる場所があったらいいなって感じたので、そういうカフェを持てたらいいなが始まりです。そこから、私にできる事は何かを考えました。お客様はやっぱり女性が多く、40代、50代の方などにも来ていただけます。最近はインスタで見つけて来てくれるお客様も多いですね。」
ご自分の経験から構想を練ったそうだ。提供するお菓子も、柳原さんと同年代の方がおいしく食べやすいようにと考えているのだそうだ。
「私は糖質は控えたいけど、甘いものは食べたいしと、いろんな本を読む中で、米粉は小麦粉に比べて血糖値の上昇が緩やかであることや、砂糖も白砂糖ではなく、甜菜糖を使うことで、やさしい甘さになり、ミネラルも含まれていることを知り、これらを使ったスイーツなら、私と同じ考えの同年代の方々に、喜んでもらえるのではないかと思い始めました。今では米粉や、グルテンフリーに興味があって、ご来店いただけるお客様もたくさんみえます。」
そうして、体に優しいスイーツにこだわったカフェが出来上がったそうだ。毎日がお忙しい方も、健康に気を遣う方もゆっくりと楽しめるのはCafe Ytechの魅力だろう。
③オリジナルブレンドコーヒー
Cafe Ytechではこだわりの米粉スイーツと一緒に、ここだけのオリジナルブレンドコーヒーをいただくことができる。
「豆を焙煎しているコーヒー屋さんにいろんな豆を持ってきてもらってブレンドを何回も飲み比べて選びました。インスタを見ていて見つけた焙煎所さんなんですが、Ytechブレンドを作ってもらっています。コーヒーの淹れ方などもそちらの教室で習ったり、本当にいろんなことを教えてくださる方なんです。」
お客様や焙煎所さんと上手に交流しながらお店を経営している柳原さん。ご自身の性格についてお聞きした。
「私は人が好きで、お話をすることも好きなので、お客様との会話も楽しませてもらっています。カフェでは1人で静かに過ごされたい方もたくさんいらっしゃると思うので、そんな時は話したい気持ちを抑えて、心地良く居ていただけるよう、静かにしています（笑）。」
と接客も楽しんでいる様子を聞かせてくれた。
「1人でもふらっと入りやすいお店ということを意識しています。店構えはこじんまりと、内装はナチュラルな感じで誰でも落ち着ける空間を理想としています。女性お一人でご来店いただけることも多く、嬉しく思っています。」
④休憩やリフレッシュの場に使ってもらえたら
「たまに、男性の方もふらーっとお立ち寄りいただいています。今後も、男女年齢問わず、気軽に足を運んでもらえる場所になれたらいいなぁと思っています。」
人好きの店主柳原さんは、どんなお客様も迎えてくれることだろう。これからも休憩やリフレッシュの場として多くの人に利用してもらい、みんながくつろげる場所として認知してもらいたいとお話ししていただいた。
「主婦の方とか子育て中のママとか日々家事や仕事を頑張っている方の”ほっと一息の場所”になりたいという夢があります。頑張った後にここでちょっとリフレッシュして、「よし!また頑張ろう!」と思ってもらえたら、それは自分の理想が叶えられた瞬間です。お客様からの、「おいしかった！」や、「いい雰囲気のお店ですね」という温かいお言葉に励まされ、少しずつですが、自信を持てるようになってきました。」
お客様にご自身の夢を叶えていただいているのだと話す柳原さん。常にお客様に感謝する姿が垣間見えるお話しだった。
⑤今後の夢と展望は？
最後に柳原さんに、今後の展望について質問した。
「インスタに1回だけ投稿したことがあるんですけど、夜カフェをやってみたいって思っています。あとは例えば誰か先生みたいな人にきていただいてワークショップをここで開催して、ケーキを食べて帰ってもらうっていう企画をしたいなっていうのが展望です。」
次々と素敵なCafe Ytehcの展望を教えていただいた。ワークショプは柳原さん自身も習いたいという思いから、ご自身が講師をするのではなく講師をお招きするタイプを考案されているそうだ。さらに柳原さんが気になっているのが、移動販売やマルシェへの出店だ。
「マルシェなどが好きなのでよく行くんです。あの賑やかな雰囲気に私も参加したいんです。テイクアウトもやりたいと思ったので、準備は進めています。移動販売では裏に成分表示などを用意する必要があるので、勉強中です。」
とてもワクワクした様子で話してくれた。さらに柳原さんは追加メニューの考案も進行中だそうだ。
「夏に向けてのメニューや様々なシフォンケーキを試作してるんです。やはり、新メニューの開発って面白いですが、難しいですね。出したい物がたくさんあって絞りきれないんです。厳選してメニューに追加していこうと考えています。」
実際に何点か新作が追加されている。店舗Instagramに素敵な写真がアップされているため、気になる方はぜひチェックしていただきたい。
行動力抜群で有言実行の人である柳原さんに、座右の銘や大切にしている言葉を質問してみると「”楽”っていう漢字が好きです。”楽しいことがしたい”を常に考えています。」と胸が躍る回答をいただいた。
楽しいことを模索し、お客様に素敵なひと時を届けるCafe Ytechの今後に注目したい。
