屋台から店舗へ!つながりを大切にするラーメン屋「ブーブーキング」を訪ねてみた。

 

 

TOM
サラはどのラーメン食べる?
SARA
私はあご出汁ラーメンにするわ!
TOM
え?顎の出汁!?めちゃくちゃ面白いじゃん!!
SARA
・・・(あなたと話すと疲れるわ)・・・

 

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可児市にある「ブーブーキング」をご存知だろうか。
健康志向のラーメンを提供するなどユニークなメニューを屋台で営業していたが、最近移転して店舗を構えた話題のお店だ。今回は、ブーブーキング代表の浮中 隆志(うきなか たかし)さんにお話をうかがった。

 

今回のツムギポイント!
  1. 屋台から店舗へ!お客様とのつながりを大切にする店主
  2. ナチュラルフードコーディネーターが作る健康にこだわるラーメン店
  3. 直接会って話す大切さ!塩から麺まで食材選びの哲学
  4. 自然を食べ自然と遊ぶ!自然を楽しむライフスタイル
  5. スタッフと共に成長するお店を目指して

 

①屋台から店舗へ!お客様とのつながりを大切にする店主

 

ブーブーキングは、2024年4月30日に可児市で店舗をオープンした。それ以前は約3年間、関市で屋台営業をしていた店である。

 

「高校卒業後に料理の専門学校へ進み、洋食を始めとするさまざまな飲食店で経験を積んできました。それらの経験を通じて、お客様と話すことが楽しく、人とのつながりが一番大切だと思い、今はラーメン屋を営んでいます。」

 

店主の浮中さんは、長年飲食業に携わってきたという。浮中さんはお子さんが生まれたことを機に、一時的に会社員として企業に勤めていた。その一方で、その間も飲食業に携わりたいという思いから、週末にキッチンカーで営業していた。これが屋台時代のブーブーキングである。

 

関市で屋台営業をしていたにもかかわらず、なぜ今回、可児市に店舗を構えたのだろうか?

 

「学生時代、学校が可児市にあり、通学していました。友人もたくさんいますし、隣の『酒彩しん』の大将には昔からお世話になっていました。いろいろなご縁があり、ここに出店しました。」

 

 

浮中さんにとって可児市が思い出深い場所だからだという。お店の移転までに困難もあったが、仲間のおかげで無事にこの店ができた。オープンの際には、「おかえり」と温かい言葉をかけてもらったと言う。まさに人とのつながりの賜物である。

 

オープン当初は余裕がなく、あまりお客様と話すことができなかったが、最近ではようやく会話を楽しむ余裕も出てきたと語る浮中さん。お客様とのつながりを大切にする、心温まる店主である。

 

 

②ナチュラルフードコーディネーターが作る健康にこだわるラーメン店

 

店名を「ブーブーキング」とした由来についてうかがった。

 

「キッチンカーの頃に付けた店名で、豚肉をメインで扱っていたので、キッチンカーの『車』と豚の『ブーブー』を掛けて名付けました。」

 

ブーブーキングで扱う豚肉は、地元の『ボーノポーク』を使っている。ボーノポークは、霜降りの割合が普通の豚肉の約2倍で、旨味と脂が甘いのが特徴である。その肉を、チャーシューやスープのガラなど全てに使うというこだわりがある。

 

また、提供する水にもこだわりが感じられる。

 

「うちの水は、氷も含めて全て浄水器を通していて、ラーメンのスープにもこの水を使っています。特に、飲み水は還元水素水を使っています。飲めば美味しさが分かると思います。」

 

ブーブーキングのロゴの中に葉が見える。これは野草など自然食をイメージしているのだという。浮中さんは、ナチュラルフードコーディネーターという資格を持っていることもあり、野草茶やビーガンラーメンなどの開発を進めている。実は屋台時代には予約制で提供していた実績もあるという。

 

自然食に興味を持ったきっかけは、今の食に対して違和感を感じたからだという。自身の好奇心と探究心に任せて調べていくうちに、資格を取ったというユニークな一面が垣間見える。

 

体に気を遣ったラーメン屋はなかなか無い。一般的には「ラーメン=体に良くない」というイメージがある中で、「無添加」と「添加物」の二種類のラーメンを用意して、お客様に選択してもらう構想があると浮中さんは話す。

 

「グルテンフリーの無農薬の玄米麺を使った、グルテンフリーラーメンを出す予定です。玄米も無農薬でないと意味がないんです。その分価格も上がりますが、努力して提供できるよう考えています。」

 

ラーメンは動物性のものを使わずに作ろうとするととても難しいという。だからこそ、自分が率先して作るしかないと語る浮中さん。ナチュラルフードコーディネーターが作る、健康にこだわるラーメン。実現したらぜひ食べてみたい。

 

 

③直接会って話す大切さ!塩から麺まで食材選びの哲学

 

ブーブーキングのおすすめメニューは塩ラーメンである。美味しさの秘密は、取り扱っている天日塩だというが、この塩は人との出会いによって紹介されたものであった。

 

「塩の原産地はフィリピンで、3月に一番ミネラルなどが豊富で貴重な塩が取れるのです。そして、その時期に買い付けに行っている人と知り合えたんです。」

 

この塩は昔ながらの塩田で作られ、不純物が手作業で丁寧に取り除かれている。筆者もその塩を味見したが、塩辛さが抑えられ、旨味が豊かな美味しい塩だった。

 

浮中さんはその人のもとへ直接会いに行き、いろいろと会話を重ねて塩を仕入れている。

 

「やはり会って話すことが大切です。相手もどんな人が使うのかわからないと不安だと思うんです。」

 

人とのつながりを大切にする浮中さんだからこそ、相手への気配りを感じるエピソードである。

 

基本的にラーメン作りのほとんどの工程を自分で仕込んでいるが、麺は麦笑(ばくしょう)製麺に任せている。

 

「会社の名前が面白くて麺のサンプルを取り寄せたら、とても美味しかったんです。すぐに社長に会いに滋賀県まで行き、工場見学やいろいろなミーティングをさせてもらい、社長や会社の事を深く知った上で決めました。」

 

浮中さんは、直接会って話すことでお互いに理解し合えると考えている。素材や製品の品質の良さはもちろん、作り手の思いや姿勢を含めて選ぶというこだわりが、ブーブーキングのメニューに反映されているのであろう。

 

 

④自然を食べ自然と遊ぶ!自然を楽しむライフスタイル

 

ナチュラルフードコーディネーターとして、ラーメンと並行して野草の勉強もしている浮中さん。野草は基本的に無農薬なので、山の中に入って食べられる野草を集めている。特にカラムシは栄養満点で、火を通すと粘り気が出てクセがなく、体に良いのでまかない料理で試したりもしている。

 

また、発酵ジュースや酵素ジュースも作っており、柚子やスイカ、梨などを使用して、グラニュー糖と乳酸菌で発酵させている。自家製ジュースの販売も検討中である。

 

「将来的には、自然豊かな土地で、野草や野菜を使ったオーガニックなカフェを、のんびりやりたいという夢があります。」

 

浮中さんの興味は尽きることはなく、川サーフィンも趣味としている。

 

「木曽川、長良川でサーフィンをしています。岐阜県は海がないですが、その分川でもサーフィンができることをみんなに伝えて、仲間を広げていこうという活動もしています。」

 

立ち上げ当初は3人だったメンバーが、今では30人と仲間が増えた。自然との一体感が得られるので、一度その魅力にハマるともうやめられないという。

 

いろいろな方々と交流することで、自然の恵みが偉大であることを痛感すると浮中さん。野草にせよ、川サーフィンにせよ、興味の先には、『自然』という共通のキーワードがある。

 

ラーメン店主としての側面だけでなく、好きを追い求めて仲間と価値を生み出し続ける、浮中さんの今後が楽しみである。

 

 

 

⑤スタッフと共に成長するお店を目指して

 

ブーブーキングの今後の展望についてうかがった。

 

「まだオープンしたばかりなので、まずは売上を安定させることです。常時スタッフを雇えるようになり、スタッフが育てばスタッフに任せたいと考えています。そして、信頼できるスタッフがもう一店舗やりたいとなれば、2号店を任せるなど、大きな構想があります。まだまだ先の話ですけどね。」

 

浮中さんとしては、お客様にとって居心地のいい空間を作れるよう心がけているという。その上でお店の居心地の良し悪しについて語る。

 

「居心地の良い空間作りを意識していますが、結局は人だと思います。接客によって、次にまた行きたいと思ってもらえるかが判断の基準になります。」

 

ブーブーキングでは一緒にお店を盛り上げるスタッフを募集している。気さくにお客様と話せる明るい方は大歓迎だ。また、浮中さんの考えに共感できる方、ラーメンに情熱がありお店を任されたい方が来てくれるとも嬉しいと話してくれた。

 

自分のお店を持つのが夢だった浮中さん。キッチンカーは手作り感が強い屋台だったが、ようやく念願の店舗が持てたと話す。そのため、毎日が楽しくて仕方がなく、期待しかない充実した日々だという。

 

ブーブーキングは、単なるラーメン店ではない。自然を愛し、食材にこだわり、お客様との温かいつながりを大切にする浮中さんの思いが詰まった特別な空間である。

 

ブーブーキングへ足を運んで、素材にこだわった最高の一杯や、健康にこだわった独自のメニューを体験してみてはいかがだろうか?
あなたの体験を通じて、新しいつながりや発見ができるかもしれない。

 

 

 

ブーブーキング

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