この記事は約5分で読めます。
各務原市にある「Rocher montagne MIYABI（ロシェ モンターニュ みやび）」をご存じだろうか。
東洋医学をベースとした、心と身体を整えるさまざまな施術を受けられるサロンだ。今回は、サロンオーナーの岩山 果菜（いわやま かな）さんにお話をうかがった。
- 自分のためを、誰かのために
- 心と身体、全身のバランスを整える
- 東洋医学への理解と認知度をあげたい
①自分のためを、誰かのために
「Rocher montagne MIYABI（ロシェ モンターニュ みやび）」では、吸玉カッピングやハーブテントなどの東洋医学をベースにした施術のほか、女性特有の悩みに寄り添うフェムケア講座や、不定期でミネラルや無添加に着目した料理教室も開催している。
はじめに、サロン名の由来や意味をうかがってみた。
「私の苗字が岩山なので、フランス語で「岩」を意味する「rocher(ロシェ)」と、「山」を意味する「montagne(モンターニュ)」という単語を組み合わせてこの名前にしました。今回、サロンのリニューアルに合わせてサロン名も一度しっかり見てもらおうと思い、四柱推命で見てもらったんですが、私の父、夫、息子の名前に「雅」が入っていて、「雅」という字にご縁をいただくことが多かったので、「MIYABI」をプラスして「Rocher montagne MIYABI(ロシェ モンターニュ みやび)」という名前になりました。」
サロン開業から約5年のタイミングで、今年6月にリニューアルオープンしたばかりだという。リニューアルの経緯と変更点をたずねてみた。
「この5年間で私自身がいろんなことを学びすぎたというか、手を広げすぎて、ちょっと迷走してしまっている感じがあったので、一度ちゃんと見つめ直そうと思ったのがきっかけですね。サロン名が少し変わったのと、施術メニューを整理しただけでほとんど変わってないんですけど、自分のモチベーションだったり、やる気を高めるという意味でのリニューアルです。」
本格的に自宅サロンとしての営業をスタートしたのは3年前。旦那様の後押しが大きかったという。
「昔から東洋医学や予防医学に興味があって、いろいろ勉強したり資格を取ったり、体験みたいな感じで施術はしていたんですが、それまでは自分の中のやりたい気持ちを抑え込んでいました。もちろん費用もかかることなので私にできることじゃないと思っていたんです。でも「やりたいことがあるなら好きにやったらいいよ」という感じで言ってくれて、ちょうど家を建てるタイミングも重なったので、一部屋もらって本格的にやってみようと思いました。」
自宅サロンでの施術のほか、マルシェやイベントの際には、マヤ暦や勾玉カラーセラピーによるお悩み相談も行なっているそう。
「初めは自分自身の本質だったり、潜在意識だったり、見えない部分を知るために勉強をはじめました。そこからお悩み相談みたいな感じでやらせていただいているんですが、みなさん身体とともに心も明るくなっていって、私が持っている知識が誰かのためになれたら嬉しいなと思って続けています。」
②心と身体、全身のバランスを整える
東洋医学とはその名の通り、東洋（主に中国）で発達した医学のことをいう。西洋医学が病気やケガの治療を目的にしているのに対し、東洋医学は病気やケガの原因が何であるのかを突き止め、その原因の除去を目的としている。病気やケガの根本的な原因を探るため、東洋医学では患部だけではなく全身を診てから治療法を判断することが多い。
「Rocher montagne MIYABI」でも、全身の流れを整えることを目的としたメニューが多く、一人ひとりの不調やお悩みに寄り添った施術を心がけているという。
「カッピングは、はじめに背中を見させていただいて、それでだいたいどこが悪いのかわかるので、それぞれの不調に合わせてガラス玉をつけていきます。ハーブテントは「伊吹百草」という希少なハーブを使っているのが特徴で、「木」「火」「土」「金」「水」のタイプに合わせたハーブだったり、女性の悩みに特化したブレンドハーブだったり、その人に合ったものを選んで使っています。」
「血流やリンパの流れが促進されると内臓の働きも良くなるので、老廃物が排出されやすくなったり、リラックス効果があったり、冷え改善や疲労回復も期待できます。やっぱり内臓が冷えていたり、働きが良くないと、どこかしら不調がでてくるので、全身の流れを整えるってすごく大事なんです。」
3人のお子さんを育てるママでもある岩山さん。子育てをするうえで、やはり子どもたちが口にする食材や栄養の管理を徹底しているのかと思ったが、返ってきたのは意外なものだった。
「もちろん調味料を気にしたり、無添加のものを選んだりというのはありますけど、あまりガチガチにしすぎると逆にそれがストレスになってしまうんですね。なので、全然お菓子も食べるし、ジュースも飲むし、外食もするけど、家にいるときは無添加のお菓子にしたり、お水を多めにしたり、手作りのお味噌を使ったりしてバランスをとっています。」
あまり縛りすぎず、いい塩梅で何事も「楽しみながら」やることが大切だと話してくれた。
③東洋医学への理解や認知度をあげたい
「東洋医学」という言葉自体は聞いたことがあっても、具体的な方法や効果など、理解度や認知度はまだまだ低いという。認知度が低い分、施術の効果やイメージが伝わりにくいことが課題だそう。
「やっぱり写真だけだと分かりづらいです。例えばカッピングだと、すごく痛いとか変色するとか、昔の怖いイメージを持っている方も少なくないので、そのあたりを口頭でわかりやすく伝える、言葉の選び方もすごく難しいなと感じます。それこそ効果って時間がかかるものなので、そういえば肩こりがなくなったとか、そういえば最近調子いいみたいな、そう感じるまで継続していただくのもすごく大変だと思いますね。」
県内各地で開催されるマルシェへの出店や、コラボイベントでのフェムケア講座も好評だ。
「マルシェではカッピング、マヤ暦、勾玉カラーセラピーの出店が多いです。やっぱり体験してもらうのが一番早いので、機械一式持って行きます。講座のほうは、フェムだけだと性の話みたいでちょっと恥ずかしいと感じてしまうので、そうならないように東洋医学も混ぜながら。そうすると、みなさん自然と日々のストレスとか悩みをお話してくれるようになるんです。」
女性は特に、女性特有の悩みや不調もあるのでケアを大事にしてほしい、そのためにもっと「東洋医学」を広めていきたいと話してくれた。
最後に、今後の目標や夢をうかがってみた。
「これからも自宅サロンで自分のペースで好きなことを自由に楽しくやっていきたいです。たまにフェムケアや性教育についての講座をさせていただいているんですが、ゆくゆくは小学校とかでもできたらいいなと思っています。マイクを使って話すような、広いところでやるのが夢ですね。」
自宅サロンでの施術のほか、マルシェへの出店、コラボイベントの開催など、休む暇なく働いているように見えるが…
「全然休めてますよ。自分の好きなことだし、趣味も多いし、毎日楽しくやらせてもらってます。」
そう笑顔で語ってくれた。
「Rocher montagne MIYABI（ロシェ モンターニュ みやび）」では、猫5匹、犬1匹、モモンガ6匹と、たくさんの動物が出迎えてくれる。マルシェやイベントも定期的に開催しているので、ぜひ一度、足を運んでみてはいかがだろうか。
