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大垣市にあるヘアサロン「LEBEN HAIR」をご存知だろうか。
10代の頃から思い続けた美容師になるという夢。その夢を形にした素敵な美容室だ。本日はオーナーの野原雅大(のはら まさひろ)さんにお話を伺った。
- 美容室は中学生の頃からの夢
- 夢の美容師になってから
- 口コミ4.95サロンの秘訣
- 自慢のスタッフさんたち
- 今後の展望は?
①美容室は中学生の頃からの夢
野原さんは自分のお店LEBEN HAIRに至るまでに、数店舗の美容室で腕を磨かれた経験があるという。美容師を目指したきっかけを尋ねると、とても素敵な回答を聞くことができた。
「私が、中学2年生の時に、初めて一人で美容室に髪を切りに行きました。その時に担当してくださった美容師さんがとても素敵な方でした。接客もカットする姿もかっこいいなと思ったんです。帰り道もドキドキワクワクが止まらなかったんです。髪を切ってもらったその日の帰り道にはもう、美容師になって自分の店持つぞって。将来の夢が決まったんです。」
将来の夢を決定付けた出来事を教えてくれた。一目惚れのように憧れた美容師という仕事。そこからずっと美容師だけを目指して頑張ってきたのだという。
当時、野原さんを担当した美容師さんは現在も現役でハサミを持たれているのだそうだ。
美容師になるきっかけを与えてくれたその美容師さんと野原さんはその後、仲の良い先輩がご縁を繋いでくれて、一緒に食事もさせていただけたという。
「昔、切ってもらった日から美容師は僕の夢になったんです。いまは自分で美容室をやってます!って報告できました。」
と話す野原さんはとても嬉しそうだった。きっとお相手にとってもとても嬉しいお話だったことだろう。
②夢の美容師になってから
野原さんは変わらず志を持ち続け、高校を卒業して美容専門学校に入学し、無事に美容師となった。まず初めに働く美容室を探した就活時代のことを話してくれた。
「美容学生時代から美容師になりたいという想いは誰にも負けないくらい熱かったです。私は、いろんな技術を学びたかったので、人気のお店で修行したかったんです。東京の有名サロンにもトライしたのですがなかなか上手くいかなくて…。色々と考えた結果、名古屋にあるすごく人気の有名な美容室に入社したんですね。」
当時、勤務した美容室はとてもハードな勤務時間で、心身ともに体調を崩してしまったという。退職して半年ほど美容師をしていなかったものの、「自分には美容師しかない」と思い再び岐阜でハサミを持ったという。体調を崩した業界へ復帰するほどの熱意だったそうだ。
その後念願だった、LEBEN HAIRを開業した野原さん。それまでの自身の経験から、お客様もスタッフも幸せになれるようなお店を目指したいということで店名を名付けたそうだ。
「LEBEN=レーベンというのはドイツ語で、人生とか生活とかって意味の言葉です。社名はどうしようかな、店名はどうしようかな、と考えて候補をいろいろ探していた時にテレビから流れてきた言葉でした。〜レーベン”幸せな生活”みたいなのがテレビでやっていて、それが自分の思いに一番マッチしたのでLEBENを選んで名付けました。」
野原さんの、人に幸福な人生を届けるための努力は凄まじい。お客様のためはもちろん、お店でスタッフとして勤務してくれる人のことも自分ごとのように大切にしている様子がよく伝わるお話がこの後もたくさん聞けた。
③口コミ4.95サロンの秘訣
LEBEN HAIRはネット口コミ4.95を誇るヘアサロンだ。LEBEN HAIRは2023年に改装を終えてより席数が増え、快適に過ごしてもらえるお店になったという。
「うちには個室があるんです。改装で個室内にも水道管を通したので、髪の毛を切ったり、移動式のシャンプー台などもありますので、個室内で全部完結できるようにしました。あまり人に見られたくない方や、またはスパメニューを希望される方が個室を利用します。あとはご家族が全員でいらっしゃって皆さんで個室に入られることもありますね。5人くらいで一気にまとめて来店される方もいるので、1人切っているあいだに周りでみんな家族がわいわい見ているみたいな感じで。」
お子様連れでも来店いただける備えもあると教えてくれた。その時々に可能な方法を考えて、最もニーズのある形を模索しているようだ。
「今回の改装では、よりお客様にリラックスしていただけるようにしました。まだ、ちょっと足りない部分もあるのですが、今後少しずつ整えていこうと考えています。」
そう語る野原さんは、常にお客様の要望からより良い形を考案しているようだ。そのサービスの良さのために、常に予約がたくさん入っている人気店となっている。
「本当にありがたいことなのですが、月に訳400名の方にご来店いただいています。」
スタッフにもまずはお客様に喜んでもらうことができる方法を考えようと伝えているという。
「スタッフへの教育の部分でも、どうしたらお客様に喜んでもらえるかを一緒に考えて行動できるようにとスタッフの方には伝えてます。売上が上がるとかは一旦置いておいて、お客様に喜んでもらうっていうところを重視しています。私もスタッフもお客様を第一に考えていますね。」
④自慢のスタッフさんたち
お客さまファーストを語った野原さんは、スタッフへの対応もとても親切丁寧だ。現在福利厚生をより良くするために法人化を視野に入れているそうだ。現在でも完全週休2日にプラスして有給をつけてあげることができていると野原さんは語る。
「お客様がいらっしゃらないとお店が成り立たないですけど、でも一番大事なのは一緒に働いてくれる仲間だと思ってますね。お客様が来てくれても、働いてくれる仲間がいないと成り立ちませんから。」
“働く仲間”をとても大切にしていることが伝わってくるお話を伺うことができた。
ご自身の辛かった経験を踏まえて、スタッフさん達が”仕事のためだけの人生にならないようにするには”を常に意識され模索されているのだろう。
「ホットペッパービューティーのブログにプライベートっていう欄があるんですけど、そこにはスタッフのプライベートをアップしてくれています。スタッフがベトナムに行ったり沖縄に行ったりとかしているんです。自分の中ではスタッフがプライベートの時間を楽しんでくれているのが自慢なんです。昔の自分では考えられないような人生をスタッフには歩ませてあげられてるなっていう自負があります。だから、旅行してきましたとかって言ってくれたりするのが嬉しいです。レーベンというのは”人生”という意味もあるので、みんなが人生を謳歌してくれるようなお店を目指していて。日曜日の夜に憂鬱になっちゃったらそれはあんまりな休みじゃないですか。休みのギリギリまで遊び倒しても、次の日から憂鬱にならない仕事ってすごい自分の中で大事だなって思うんですよね。」
自身にはストイックな野原さんは、休日には講習会に参加するなどし常に勉強や技術力の向上に努めているのだと教えてくれた。野原さんの美容師という仕事への熱い想いとプライドを感じさせるお話だった。
これほどまでにスタッフさんたちのプライベートを充実させたいと願ってくれる経営者はそうないのではないかと筆者は思う。もし勤務先の美容室をお探しの読者さんが職場環境にこだわられているのであれば、ぜひLEBEN HAIRに問い合わせをしてみてはいかがだろうか。
⑤今後の展望は?
最後に野原さんに今後の展望を伺った。実現したいことは主にふたつ。法人化することと、スタッフさんのための託児所を作ることだという。
目標は”働いてくれてる方が幸せな人生を送れること、たくさんの笑顔や喜びが生まれる美容室にすること”だという。
「今は僕の個人事業ですが、2024年に法人化をする予定です。そうしたらスタッフにはより良い待遇を用意してあげられるんじゃないかと思っています。もうひとつは託児所の設置を考えています。お子様のいらっしゃる美容師が入社してくれますし、今後スタッフの方達にも利用してもらえるようにと考えています。スタッフのライフステージが変わったとしても安心して働ける職場にしたいなと思っています。」
「”人は、結局なりたい人間になる”っていう言葉を本で読んだことがあって、座右の銘みたいになっています。この言葉ってすごい深い意味があるんです。”結局”なので、例えば大きい夢を持ってても、志の半ばで夢のラインを下げた時には結局、そのラインの自分にしかなれないような気がして。だから諦めた時に自分の価値が下がるんだろうなってすごく思うんです。今の自分がどうあるかも含めてだと思っています。そういう風に自分を戒めるようにしてますね。目標や夢を持つことは大切だと思います。でも、いろんな理由をつけて諦めることを繰り返していたら結果振り返った時に、当初思い描いていた自分とは違うっていうことって、往々にしてあると思うんです。私は目指すものをずっと目指していきたいなっていうのはありますね。」
お客様のために、働く仲間のために、描いている大きな夢を語ってくれた。お客様と働く仲間のことを真剣に考え幸せを願う野原さんの今後から目が離せないと感じた。