バリスタが淹れるコーヒーとワインを楽しめる「No Mark」を訪ねてみた。

TOM
サラ〜仕事帰りに気軽に行けるおすすめのお店知らない?
SARA
駅チカでコーヒーもワインも楽しめる雰囲気の良いお店があるのよ。
TOM
そこ、いいね!でも僕、会社員じゃないけど行ってもいいのかな?
SARA
・・・気にする所そこなのね・・・その前に私たちクマなんだけどね・・・

 

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名鉄岐阜駅から徒歩1分にある「No Mark」をご存知だろうか。
バリスタでもある店主が淹れるおいしいコーヒーと上質なワインが楽しめるお店だ。今回は店主の林 幸佑(はやし こうすけ)さんにお話をうかがった。

 

 

今回のツムギポイント!
  1. 初めての物件は半地下に
  2. コーヒーをメインに独立へ
  3. おひとりさまにもデートにもピッタリ
  4. 次の夢はお店を手掛ける事業展開
  5. 「おいしかった」と感じて帰ってほしい

 

① 初めての物件は半地下に

 

名鉄岐阜駅から徒歩1分。半地下にある「No Mark」は、林オーナーがバリスタとしてコーヒーの提供を行う飲食店だ。現在は岐阜市内でも屈指の繁華街・玉宮エリアという立地を生かし、ワインなどアルコール類の提供も行っている。店名の由来からお話を伺った。

 

「ここは独立して初めての物件なんです。駅から近いのですが半地下なので、あまり目立たないんです。そこで店名を『No Mark』としました。本当はランドマーク的なお店を作りたかったんですけど、この立地を最大限活かしました。」

 

No Markは雰囲気がとても良い。おしゃれな外観で扉を開くのには少々勇気がいるが、一歩入れば、おしゃれな店内に目が奪われる。もともと半地下にこだわりがあったのだろうか。

 

「こだわりは全然なかったんです。他にもいくつか物件があったのですが、いろいろ見た結果ここになりました。一目惚れに近かったですね。」

 

2022年12月にオープンし、約1年半。現在は平日のディナータイムにお店を開いている。

 

「基本的に平日の夜にオープンしています。このあたりは競合も多いんです。おいしくて安いお店もいっぱいあります。その中で自分たちが勝負できるのは何かと考えて本格的なスイーツを提供しています。」

 

ピザやパスタなどのお食事メニューも充実している「No Mark」では自家製デザートも提供している。バリスタでもある林さんが淹れるコーヒーとの相性は抜群だ。

 

 

 

 

 

 

② コーヒーをメインに独立へ

 

バリスタとしてお店に立ちながら、経営者として切り盛りする林オーナー。“二足のわらじ”を履いているが、「No Mark」をオープンするまではどのような道のりをたどってきたのだろうか。

 

「大学を卒業後、飲食店に関連する会社に入社しましたが、調理などの現場がいいと考えて名古屋にあるイタリアンレストランに5年間、務めていました。」

 

会社員を経てイタリアンレストランへ。その間に、独立への気持ちが高まったのだそうだ。メインの商材として考えていたのが、コーヒーだった。

 

「独立を考えていた時に一人でお店をやることが前提だったんです。そこでキッチンカーなどでもできるコーヒーに特化しようと考えていました。ただ、イタリアンでドリンクを担当していたので、ワインやカクテルの提供もいいなと考えていました。」

 

 

 

 

③ おひとりさまにもデートにもピッタリ

 

現在の「No Mark」はコーヒーとワインが主軸だ。その原点はイタリアン時代にあり、今につながっている。同時に、調理だけではなく経営にも興味があったという。

 

「20代のうちに独立をしたいと思っていましたし、経営をしてみたいなと思っていました。それが一番叶いやすいと感じたのがコーヒーだったので、商材として主軸になっています。」

 

バリスタとしての顔と、名鉄岐阜駅から徒歩1分という一等地で「No Mark」を経営するオーナーとしての顔を持つ林オーナー。当初こそ、お店は一人で行うことを考えていたが、現在はパティシエを抱えながら経営をしている。

 

「最初は僕一人のお店でした。でも、この店は一人で切り盛りするには広かったんです。もったいないなと感じて、名古屋のケーキ屋で働いていた知人のパティシエに来てもらいました。そこからスイーツも増えています。今、スイーツは『No Mark』のメインにもなりました。」

 

コーヒーとワインを気軽に楽しめると謳いながらも「No Mark」は、スイーツも、カフェ系メニューも対応できるお店でもある。お客様の層も必然と広がり、おひとりさまやデート、女子会など、幅広く利用できるのも魅力的だ。

 

 

 

 

「仕事帰りに一人で来てカウンターで飲まれる方もいらっしゃいますし、デートで訪れる方もいます。でも「No Mark」を1軒目として利用する方が少ないのは悩みでもあります。」

 

バーのようにも、カフェのようにも使えるおしゃれなお店だからこそ2軒目として利用しやすい。それは利点でもあるが、1軒目としても来てほしい。その思いから、足を運んでもらえるような工夫もしている毎日だ。

 

「2軒目の利用でお客様が来てくださるのはうれしいですけど、やはり、それだけではもったいないかなと。そこで、料理を増やしました。予約の場合は飲み放題コースにできるため、来てくださる方も増えるかなと色々考えています。」

 

 

 

 

④ 次の夢はお店を手掛ける事業展開

 

「No Mark」オープンから約1年半。店舗経営は順調に来ているように見えるが、やりがいや難しさなどはどのように感じているのだろうか。

 

「リピーターさんが増えているのはうれしいですし、最近は『No Markに行こう』とうちを選んで来てくださる方が増えてきているのもありがたいなと思っています。ただ、夜しかやってないデメリットも感じるようになりました。そこで商材を増やしたり、空いた時間に別業態の事業を考えたりしています。」

 

集客はInstagramなどのSNSが主だが、しっかりと「No Mark」は根づいている。だが、競合も多い地域でもある。今後の展望や個人的に描いていることも聞いてみる。

 

「法人の設立です。こうして自分でお店をやらせてもらって、お客様もついてきて、だからこそ、今後はお店をプロデュースするような事業もやってみたいですね。今後しっかりと土台を作りながら進めていきたいと思っています。」

 

 

 

 

⑤ 「おいしかった」と感じて帰ってほしい

 

一つひとつの言葉を選びながら、丁寧に話す林オーナー。その穏やかな雰囲気が、そのまま落ち着いた「No Mark」の空気感を生み出している。

 

「自分の中で落ち着いているという気持ちはないんですけど、周りからは、そう見てもらっているみたいです。」

 

そう話して笑う林オーナー。あまり休みがないという忙しい日々だが、仕事をする際に大事にしていることはどのようなことだろうか。

 

「やっぱり飲食店は接客業ですので、細かいバランス感覚は大事にしてます。」

 

カウンターなどに立っているときは、特にお客様の感情とズレないようにすることもポイントだそうだ。

 

「相手に合わせることを大切にしています。人対人なので、時には静かにしていたり、時には友だちのように振る舞ったりと、お客様によって変えています。そのバランスは大事だと考えています。お客様の居心地の良い雰囲気を作るというんですかね。言葉にするのが難しいですけど。」

 

相手をしっかりと見ながら、バランスを保って接客をする。「No Mark」の居心地の良さは、そんなふうに生まれてきているのだろう。そして、その空気感に林オーナーの思いが見え隠れする。

 

「うちは、高級レストランで出している様な料理などは出せません。でも、お客様が来て『おいしかった』『楽しかった』と言ってくだされば、それが一番なんです。そんな気持ちで帰ってもらえるかどうかは大事ですし、常に考えています。」

 

林オーナーの穏やかな口調が似合うゆったりとした雰囲気の隠れ家的なお店は、おひとり時間やデート、会食、友人とのゆったりと過ごす時間に利用したい場所だ。

 

仕事帰りにフラッと寄って、おいしいコーヒーとワインに舌鼓しながら、バリスタオーナーとパティシエが作る優しい空気に身を委ねてみてはいかがだろうか。

 

 

 

 

 

No Mark

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