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垂井町文化会館にある「Cafe Rin(凜)」をご存知だろうか。
ゆったりとした空気が流れる喫茶店で、俵型のおにぎりモーニングが人気のお店だ。店主の吉村 智恵美(よしむら ちえみ)さんにお話をうかがった。
- 文化会館にある喫茶店
- 飛騨牛のハンバーグなどがランチに
- 満腹感に満足するモーニング
- バリエーション豊かなドリンク類
- 家庭料理のお店が夢
①文化会館にある喫茶店
不破郡垂井町にある垂井町文化会館。その1階で「cafe凜~RIN~」を営業している。店主の吉村さんは某大手飲食のフランチャイズ店で定年を迎えた後に、「cafe凜~RIN~」のオーナーになったそうだ。
普段はのんびりとした性格だという吉村さん。「きっちりとやっていきたい。凛としたい」という想いから、「cafe凜~RIN~」という店名を決めたそう。まずは、店舗オープンまでの経緯をうかがった。
「もともと料理好きでカフェではなく、家庭料理をやりたいなと考えている中で『cafe凜~RIN~』を経営する機会をいただきました。ちょうど、前職で定年を迎えた時期で、タイミングも良かったので、チャレンジさせていただきました。」
前職は、某大手飲食のフランチャイズ店で、ホール担当や管理職に就いていた。料理についてもキッチンなどで指導をすることもあり、調理師免許も取得されている。
そうした背景の中で、いつしかお客様に料理を提供するような仕事ができたらと思うようになっていったそうだ。そんなときに紹介されたのが、垂井町文化会館の喫茶店だった。
「ここは以前も喫茶店で知り合いに紹介されて引き継いだ形です。自分のペースで自分らしくできそうだと感じたので決めました。」
②飛騨牛のハンバーグなどがランチに
こうして吉村さんは2023年7月23日に「cafe凜~RIN~」をオープン。家庭料理などを得意としていたため、当初は夜の営業も考えていたというだ。
「もともと20時頃まで営業する予定でした。でも様々な事情があってアルコール類の提供が難しいので今は17時ごろまで営業しています。」
文化会館には、平日は会議や練習。休日はイベントなどで訪れる人が多い。駐車場も広いため、1階の喫茶店にも帰りがけなどに立ち寄る人が増えつつある。
ただ、先述のように17時までがコアタイムとなるため、力を入れるメインメニューはランチ。その中で目を引くのが飛騨牛を使ったハンバーグだ。
「飛騨牛のハンバーグやオムライス、ナポリタン、定食などがランチのメニューです。それから週に2回程度、ランチでおばんざいを出すこともあります。」
家庭料理を得意とする吉村さんだからこそ、おばんざいはやりたいことのひとつだった。それをランチで提供しつつ、麺類やカレーライスなど、定番商品も顔をそろえる。バリエーションも豊かなランチのほかには、喫茶店らしくスイーツなども取り扱う。
同時に、岐阜という土地柄で欠かせないのがモーニングだ。「cafe凜~RIN~」でも、お手頃価格でモーニングを食べることができるため、人気が高い。
③満腹感に満足するモーニング
「cafe凜~RIN~」では4種類のモーニングメニューがある。シンプルなトーストセットはサラダと卵料理。それとドリンクが付く。500円でお釣りが来る価格設定で利用しやすいのも特徴だ。
「今後はワンコインにして、トーストセットは、ゆで卵か茶碗蒸し。トーストにはジャムか小倉を選べるように変えていこうかなとも考えています。」
このセット以外に、おにぎりやトーストがメインでサラダや小鉢、ちょっぴり麺、デザート、ドリンクなどのセットも用意されている。そのセットも食べごたえは十分。1日の活力を得るのにぴったりなモーニングだ。
特に俵型のおにぎりは一口サイズで食べやすく、麺もついているため満腹感も得られる一品になっている。
「通常はおにぎりが2個にサラダなどのセットですが、先日、サラダが苦手なお客様がいらっしゃいました。そこで、おにぎりを3つにしてサラダなしに変更するなど、ご相談がある場合は内容を変えています。」
このように臨機応変に対応してくれることも「cafe凜~RIN~」のうれしいサービスだ。
④バリエーション豊かなドリンク類
そして、もうひとつ。力を入れているものがあるそうだ。
「コーヒーには力を入れています。それからドリンク類ですね。いろいろあるので、おすすめです。」
定番のブレンドやアメリカン、カプチーノなどのコーヒー類に紅茶やフルーツジュース、ほうじ茶ラテなど、カフェメニューも充実している。
「変わり種ではコラーゲンがたっぷり入っている美魔女ドリンクもあります。炭酸で割っていて、フルーツもちょっと入っているものです。肌もプルンプルンになるので、特に女性におすすめ。」
夏にはソーダ類なども好評だそうだ。モーニングやランチなどのガッツリとした食事系だけではなく、喫茶店ならではの味わい深いドリンク類を楽しめるようにもなっている。
⑤家庭料理のお店が夢
「お祝事とかお稽古の集まりでケーキセットを召し上がられる方や、おばんざいのようなちょっとしたお料理を希望されるお客様もお見えになります。いろんな場面でご利用いただけるようになると嬉しいですし、リピートして来てくださるお客様も増やしていきたいです。」
吉村さんは、今後の展望をそう語る。同時に、叶えていきたいのは家庭料理のお店だ。
「やっぱり、おばんざいのような料理を提供したいと思っています。今は、どうしても夜の営業が難しいので、新たな場所を探しつつ、家庭料理や田舎料理を出せるようなお店を展開できたらうれしいですね。」
ほっこりするような雰囲気は、吉村さんの人柄そのもの。穏やかな空気が流れる喫茶店で、温もりを感じるモーニングやランチを楽しみに「cafe凜~RIN~」に訪れてみてはいかがだろうか。