この記事は約5分で読めます。
大野町にある「Auto Lion」をご存知だろうか。
車のことなら新車購入からお手入れまでなんでも相談に乗ってくれる心強いお店だ。今回はAunto Lionの代表 松久 貴紀(まつひさ たかのり)さんにお話を伺った。
- Auto Lion社名の由来
- 2つの窓口で営業
- 車関連の仕事一筋
- 数珠繋ぎのお客様に心から寄り添う
- 今後の展望は?
①Auto Lion社名の由来
松久さんが20代半ごろに開業したというAuto Lion(オートリオン)。まずはこの社名の由来について尋ねてみた。
「モーター関係なので、”オート”と付けました。他にもガレージとかピットとかも迷いましたが、オートが一番しっくりきたのでこれにしました。”リオン”っていうのはLionのドイツ語読みになるんですよ。ライオンのことをリオンとかレオとかって言うじゃないですか。あの読み方の一種ですね。そこからとってAuto Lionと名付けました。」
協力会社でもある先輩の会社についても思い入れ深く語ってくれた松久さん。
「僕の先輩がやっている車屋さんがBearという名前なんです。Bearは日本語で熊なので、自分もそこに並べるようにと百獣の王でライオンなんです。それに、ライオンの強さや優しさ、気品などを皆さんに提供できたらいいなという願いも込めています。」
そう熱い思いを語ってくれた松久さん。余談ではあるが一時期、松久さんはライオンヘアをされていた時期もあったのだそう。Auto Lionは、ライオンのように百獣の王としての強さだけでなく、優しさやプライドも兼ね備えた格好良さのある車屋さんなのだ。
②2つの窓口で営業
先程の話にも出たBear様とは、協力関係にありお互いの業務を助け合う関係なのだそうだ。先輩のBear様と協力しあって、作業を共にすることもあるという営業形態についてこう話してくれた。
「先輩との出会いは、同じカーチームにいてお世話になっていたんです。その先輩が先に車屋さんをはじめたのですが、僕も車屋をする事になった時に色々と助言をいただいたり手伝ってもらったりと助けてもらいました。もちろん僕が先輩のお店を手伝うこともありますしね。協力関係にあるのでイメージとしては、窓口が2個ある感じです。」
お互いの顧客を取り合うわけではなく、上手く共存しているとの事。車好きの力強い味方がいるAuto Lion。これはお客様にとっても、とても心強いことではないだろうか。
③車関連の仕事一筋
Auto Lionを開業をされる前にも別の場所で車関係のお仕事をされていたのだという松久さん。当時のことをこう話した。
「以前勤めていたファクトリーでは、本当に基礎という基礎も教えてもらいました。そこでは、営業と整備の仕事をしていました。続けていく中で、自分でもやってみたいという気持ちが大きくなってきたので、独立しようという決心をしたんです。」
大きな買い物である車を販売する営業はとても難しいことなのではないかと思い、質問をしてみた。
「昔から喋るのが好きなんです。お客様一人ひとりにあった車を提案して購入いただける事はとても嬉しいので、大変だと感じた事はあまりないです。」
筆者もインタビューさせていただきながら、お人柄やお話の素晴らしさをたっぷりと感じた。独立をされてからもたくさんのお客様を呼び込むその魅力のひとつに、松久さんのお人柄もあることだろう。
④数珠繋ぎのお客様に心から寄り添う
整備だけでなく車の販売も行う松久さん。Auto Lionは車の在庫を抱えて販売をする営業方針ではなく、まずはお客様のお話を聞いてから動き出す受注販売のスタイルだそう。広告媒体や販売サイトにも一切在庫を載せていないにも関わらず、数珠繋ぎのお客様との縁が切れることなくずっと車の販売を行っているのだそうだ。
「在庫を抱えていないので、無駄なランニングコストがかからないのが強みです。僕はオークションに車を見にいって、きちんと内容を確認して、必要に応じて修理も行います。今は時代柄、受注が良いのではないかと思いますね。無駄なコストをかけないので、その分お客様にも還元できるんです。」
経営で大切にしている事は他にもあるのだそうだ。中でも特に心掛けているのは車屋とお客様ではなく友達のような関係性だという。
「手間な事を、なるべく寄り添ってあげて、お客様のニーズに合わせてあげることを大切にしています。あとはお客様が乗りたい車をなるべく妥協しない、諦めないでもらうためにはどうしたらいいかなと考えています。良い車に憧れているけど諦めてしまう、ということではなくて、まずは色々な方法を探ってみる。車屋とお客様の関係を超えて頼ってもらえる関係性を築きたいですね。」
そう強く思うようになったわけには、以前勤めていたファクトリーでの経験もあるのだという。
「僕が以前勤めていた車屋さんが、お客様とお店という線引きをしない方針でした。もっとフレンドリーに、人間として付き合う。頼まれる側として、お金をもらう側として、そこのけじめはしっかり付けて、その上で何でも言えるような関係を作ろうと。例えばお客様が悩んでいることがプライベートの事であっても聞いてあげたいし、車を通して何でも相談にのっていきたいんです。車は一つのキッカケです。何でも解決していけるようにしたいです。車は媒体ではあるんですけど、車を含めたライフサポートっていうような。友達みたいな関係が理想ですかね。」
「岐阜って公共交通機関が充実していないので、車がないと生きていけないじゃないですか。じゃあ、車が生活の一部ってことは、大袈裟な話じゃなくて車は自分の一部って思っているので、お客様の欲しいと思っている車を提供するために自分ができることを全てするんです。」
と熱い気持ちを語ってくれた。
⑤今後の展望は?
今後の展望や、今後も大切にしていきたいことを質問すると、「その人に本当に必要なことをちゃんとやってあげること」と回答をした松久さん。
「お客様が諦めてることに関して、それを実現させられるようにサポートをしていきたいです。」
そう語る松久さんに、大切にしている言葉を訪ねてみた。
「”かっこよく生きたい”ですね。人生そのものをかっこよく。ひと昔前の某ドラマを見る機会が最近あって、そのドラマに出てきたリーダーが言ったセリフと同じ事を、たまたま昔自分も言っていたんですよ。『悪いことすんなって言ってるんじゃないのダサいことすんなって言ってる。』悪い事を肯定するわけではなくて、いいことも悪いことも隠さずに周りに共有して素直に。あとは”有言実行”も大切にしたい言葉です。宣言してきちんとやる。人の為になりたいと言ったとおりの人になる。そんな風にかっこよく生きていきたいなと思っています。」
社名の由来から含めて、一貫して「かっこよさ」を追求していると感じた。ただ、強さだけではない圧倒的な優しさと献身的なサポートでお客様を支えてくれる松久さん。車のことで少しでも悩みを抱えている人は、是非一度Auto Lionに相談してみてはいかがだろうか?