金型とプレス加工で産業を支える「株式会社エム・エムテクニカル産業」を訪ねてみた。

TOM
みてみてロボットダンス!!
SARA
あぁ〜うん・・・ダンスのクオリティはさておき、どーしたの急に?
TOM
機械の動画を見て僕でもできるじゃんと思って!
SARA
・・・あなたは生産性ゼロなのよ・・・

 

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海津市にある「株式会社エム・エムテクニカル産業」をご存知だろうか。
金属加工やプレス、自動車部品製造などを行っている企業だ。今回は株式会社エム・エムテクニカル産業の社長である森 瑛桂(もり ひでかつ)さんにお話を伺った。

 

 

 

今回のツムギポイント!
  1. エム・エムテクニカル産業の創業とバトンタッチ
  2. エム・エムテクニカル産業の業務
  3. クリエイティブに社会と繋がる
  4. 「正直に生きたい」という言葉

 

 

①エム・エムテクニカル産業の創業とバトンタッチ

 

エム・エムテクニカル産業は森社長のお父様が創業された会社だ。個人事業を法人化するにあたって社名を名付けられたのだそうだ。当時のお話を伺った。

 

「法人にした時はエム・エムテクノだったんです。お付き合いの長い方はエム・エムテクノの方が馴染みがあるのですが、父から私に代替わりして仕事の路線も変えていこうということで、テクニカル産業にしたという経緯がありますね。エム・エムというのは親父がつけたんです。1つ目のMは苗字の森から、2つめのMはメタルを表しています。」

 

とお答えをいただいた。森社長は先代であるお父様のことを「とにかく自分で何かやりたいマインドがすごい強い人だった」と話された。

 

「父はもともと百姓の出で、庭師をやったり、鶏を飼ったりといろいろやっていました。それで自分でいろいろ工夫することが好きだった。そういう性格だったんですね。そんなとき金型の職人をやってる身内から、これからは自動車産業が伸びると思うんだと話を持ちかけられたそうです。それでプレスの仕事を一緒にやってみないかという声がかかったのが始まりだと聞いています。」

 

創業のきっかけのお話を聞かせていただけた。森社長が家業を継ぐまでのお話も伺ってみた。

 

「大学まで行かせてもらって、それから車の部品メーカーに入って7年くらい仕事をしました。そこで機械系と電気系の勉強をしました。やはり大手企業は規模が大きいので扱う機械が凄いんです。個人ではなかなか扱えない機械を触ることは楽しいし、物を作ることが好きな人間にとっては貴重な体験でした。だから家業の会社に戻る時は正直すごく揺れましたよ。」

 

と笑いながら話してくれた。森社長の入社前より、弟様が働かれておりサポート体制は整っていた。そして、森社長が事業を引き継がれた現在は弟様も専務としてご活躍されており、エム・エムテクニカル産業の更なる発展のためにご尽力されている。

 

 

 

②エム・エムテクニカル産業の業務

 

主な事業としては、車関係の部品製造を行っているエム・エムテクニカル産業。プレス金型製作からプレス加工・溶接加工・3Dスキャナーを用いた製作まですべて自社で行っている。車関係でありながら、車のどの部品を重点的に受注しているということはなく、さまざまな車の部品を製造できるようだ。

 

「エンジン周りの部品もあれば、内装の内張りの中に入っているブラケット・ハーネスのクランプもあります。あとはシャーシの下の部分の補強材だったりとか。車関係の色々な部分のパーツを作らせてもらってますね。」

 

これには先代の工夫好き・チャレンジ精神が生きているのだと話してくれた森社長。

 

「父はいろいろ自分で工夫することが好きでした。例えば、一つの金型で1個部品が作れるとします。でも、工夫すれば2個取りが出来るんじゃないかとかですね。既存のものを自分のアイディアや工夫で、より効率的に生産的にする事が上手でしたね。そういった意味でチャレンジする姿勢というのは今も引き継がれているかもしれません。」

 

製造業者は誰しもが、効率を良くし生産性をあげることに注力しているはずだ。ただ、実現させていくことは簡単な事ではない。それを先代社長が自身でやってのけたというから驚きだ。

 

森社長は「父のそれは、超えられないね。創業者でそれでしょ。私が継いだ時にはお客様もいらっしゃって、ベースもあって。だから楽ちんですよ。」とご謙遜された。

しかし、森社長がおっしゃる通り、自分で現場の回転率をあげ顧客獲得もおこなってきたというわけだ。改めて先代社長の凄さ・そして現在のエム・エムテクニカル産業が一つの事だけでなく多種の業務をおこなえるルーツを垣間見た気がした。

 

 

 

 

③クリエイティブに社会と繋がる

 

森社長は、その時代に合わせて柔軟に新しいことに取り組むのがお得意な方だと感じた。

 

「こんな時代なので大きな投資はできないのですが、時には外部の方に依頼して色々お話を伺うこともあります。今あるリソースの中でやれることはないのかなというのを探ってはいるんです。」

 

既存の形を超えていくためには新しい人との繋がりを大切にしたいというお考えなのだそうだ。

 

「誰かの知恵を借りるっていうか新しい人と繋がると、自分だけで考えていた時には思いもよらなかった発見ができる事もあります。その考え方は大切にしていますね。」

 

「同業者から得られる知識や技術はもちろんありますが、同業種に頼りすぎても同じ考えになりがちというデメリットはあります。だからこそ柔軟に対応していきたいと思っています。」

 

実際に筆者も製造業を経験した事があるが、確かに製造業は外部の人と関わる機会が少ない。業種としては閉鎖的な一面があるかもしれない。だからこそ森社長は、柔軟に外部の意見も取り入れるというのだ。

 

「うちで働いてくれている従業員さんも、こんなことをやってみたいなという思いはあるんです。だから、何か新しい事にチャレンジして刺激になって、やっぱり物作りって面白いじゃん!という良い影響が出てくれればいいかなって考えています。」

 

ビジネスとしての側面だけでなく、働く人のモチベーションの側面も考慮されている。新しい事に取り組める会社はとても素敵だ。

 

 

 

 

④「正直に生きたい。」という言葉

 

2代目社長としてエム・エムテクニカル産業をリードしている森社長。企業としての今後の展望については

 

「夢はね。やっぱり何でもいいからエム・エムテクニカル産業でしかやれないことをひとつは見つけたいんです。」

 

「技術系でも、仕組みでも何でもいいんです。うちだけのものを見つけたいですね。そういうものが今はないので、持つために努力しています。」

 

と森社長は語った。お仕事をされている中で普段大切にしている言葉や、座右の銘を伺ったところ「神は細部に宿る」「正直に生きたい」という言葉を教えてくれた。

 

「製造業者として、作り手の気持ちや思いが全て品物に表れると思っています。いい加減に作っていると、出来もいい加減になる。私の好きな言葉は「神は細部に宿る」なんですね。お客様の目には止まらないような細かい所であっても、そこがしっかりと出来ていれば全てが行き届いている。だから、この言葉は常に意識しています。」

 

「あとは当たり前の事ですが、お客様あっての仕事なのでお客様の気持ちを忘れないようにしています。お客様の気持ちを忘れずに正直に生きていきたいです。」

 

自身も物作りを経験した事がある筆者にとっては、胸が温かくなるようなお話だった。特に若い世代には、物作りは難しくて入り込みづらい印象があるかもしれない。しかし、その印象を払拭してくれる先駆けのひとつとしてエム・エムテクニカル産業のinstagramがある。

 

森社長はinstagramを活用されており、投稿に力を注いでいる。気軽にエム・エムテクニカル産業の毎日を覗き込むことができるようにしている。是非このようなきっかけから、物作りに興味を持っていただける方が増え、日本の産業を支えてくれる人が増えればと筆者も切に願っている。

 

 

 

 

株式会社エム・エムテクニカル産業

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