温浴施設の清掃業ほか幅広い事業を手がける「環境システム社」を訪ねてみた。

TOM
もうすぐお正月だね
SARA
まずは大掃除からね。気合い入れないと!
TOM
サラの部屋汚なさそうだよね
SARA
あなたはいつも服に食事のシミついているじゃない!

 

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岐阜市にある「株式会社環境システム社」をご存知だろうか。
温浴施設の清掃業のほか、警備業務やアプリケーション管理まで幅広い事業を手がけている企業だ。本日は環境システム社の社長を務める加藤忠昭(かとう ただあき)さんにお話を伺った。

 

 

 

今回のツムギポイント!
  1. お父様からバトンを受け取って
  2. コロナ禍で感じたこと
  3. お客様ファーストの営業
  4. スタッフの充足度を考える

 

 

①お父様からバトンを受け取って

 

現社長の加藤さんは、環境システム社を継がれてから6年目だと教えてくれた。先代であるお父様からバトンを受け取るのはプレッシャーがあったのではないだろうか。

 

「子供の頃から自分が後を継ぐという考えは全然なかったですね。僕がまだ本当に小さい時に、父が清掃会社からスタートした会社でした。中高校生ぐらいの頃に僕は、時々、手伝いに行ったりしていましたね。当時、清掃の仕事としてあったのが、飲食店や温浴施設などでした。」

 

ご自身が学生時代から家業の手伝いをされていらしたからこそ、清掃業の内情をよく把握されていらっしゃったのだと感じた。飲食店の清掃業務は勤務時間が深夜帯になりがちだという。この業界で活躍する方たちへの尊敬の念も、この頃から培われていたのかもしれない。

 

加藤社長が会社を継いだちょうどその頃に、新型コロナウイルスが流行した。就任直後の加藤社長としては、考えることも多くあったという。

 

「コロナ禍で社員への還元を踏まえて事業を継続していけるのかなっていうのはすごく不安でした。もともと家業を継ぐ継がないっていう悩みはありませんでした。継ぐなかで自分は今後会社をどうしていきたいかという事を考えていました。清掃会社を僕がやってるという事実を、より胸を張って言えるようにするためにはどうしたら良いかを結構考えていましたね。」

 

清掃業で活躍する人たちがどれだけ立派に丁寧な仕事をしているかをよく知っているはずの加藤社長であっても、やはり清掃業界の社会的な地位の低さを感じ、悩むことはあるという。ご自身が清掃業を胸を張って誇れるために何ができるのかと考えていた時期なのだという。

 

 

 

②コロナ禍で感じたこと

 

社長就任から時間が経たないうちにコロナ禍を迎えた環境システム社。

 

コロナ禍の世の中で感じたことを語ってくれた。加藤社長が感じたものとは、清掃業は常に必要とされている仕事だという事実だった。

 

「清掃業が確実に、世の中から求められている仕事だというのは、コロナ禍ですごく実感しましたね。掃除は絶対に必要ですし、掃除をする人たちももちろん必要とされている。そういう意味で、僕がやっていることはやはり素晴らしい仕事だと思いましたね。」

 

当時の清掃業や、お客さんとのやり取りについて加藤社長はこう語る。

 

「当時、コロナが広がっていろんなお店が閉まりましたよね。しかし、比較的に温浴施設の再開は早かったんです。時短営業という形で運営をしていました。なので実質、あの時は全休業などの完全に休みになってしまった時期が1、2ヶ月ぐらいでした。環境システム社としても仕事が全く無かった訳ではないのですが、それでも余裕があったわけではないですね。

 

「清掃がなくならない仕事だとコロナ禍で改めて実感しましたが、最近はAIの活用も多くなってきていますが、温浴施設などは施設ごとに大きく違いますので、AIを導入したり清掃活動の自動化をするのは難しいと自分は思っていました。改めてコロナを経験してその考えがより強くなったような気がします。今後よっぽどのことがあって施設が休業してしまえば別ですけど、再開すれば必ず清掃は必要ですし、物価高や不景気などのいろんなことがあったとしても、どんな状況下においても清潔さを保つためには清掃は必ず必要で、なくてはならない仕事だと思います。」

 

コロナ禍の苦難を迎えたからこそ、改めてご自身の仕事の大切さ・重要さを知ったという加藤社長。コロナ禍の辛い時期に落ち込むのではなく、逆に自信をつけられた事はとても素晴らしい事だと感じた。

 

 

 

 

 

③お客様ファーストの営業

 

加藤社長は、清掃の仕事をとても深くまで見つめており、お客さんとのやり取りにもとても長けていると感じた。

 

多くの取引先から「環境システム社さんなら」と深く信頼されているのではないかと思うお話を伺うことができた。

 

既存のお客さんにフィットした営業の手法を新規のお客様にもどうフィットさせてスタートしていくかということが大切ですよね。例えば、温浴施設のお客さんの場合、エアコン清掃を必ず行います。エアコンの分解と洗浄を、1年に1回は絶対行うんです。多いところで年に2回。なのでエアコン清掃は予算が必ず組まれています。例えばそろそろエアコン作業かなという時期のちょっと前に、エアコン清掃どうですかって声をかけてみるとか。そういうところが切り口としては結構ありですね。そういう周期をいろんな事業の中で見つけていくっていうのが自分のやり方です。」

 

なるほどと思わせる営業の秘訣を教えてもらうことができた。お客さんの周期をきちんと理解した上で寄り添うように営業をしていけば、必要とされるだけでなく大いに頼りにされることだろう。

 

さらに加藤社長が環境システム社の強みとして考えている点も、聞かせてもらうことができた。

 

「僕は、清掃のマニュアルもですけど清掃の感覚も能力も、ある程度誰にでも落とし込めるようにする事をすごく意識しています。人間が元からある能力でどうにかするという感じではなくて、ある程度誰がやっても同じような仕上がりにできるような形にするっていう事です。相性や得手不得手は絶対あるとは思うので、それは仕方ないと思うんですけど、例えばポイントをうまく突ければ好転的になりますよね。タイミングがよかったってだけでも全然変わってくると思います。そういうノウハウをマニュアルや能力に落とし込めるようにしています。」

 

こちらがやれる形を提示して、それをお客さんにもスタッフにも浸透させていく、という方針を大切に今日まで会社を守ってきたという加藤社長。きちんと芯のある理念を持っていて、ビジネスや経営の勉強も日々されている様子がよく伝わってきた。

 

 

 

 

 

④スタッフの充足度を考える

 

ホームページに「物心両面の満足」という言葉が記載されている。加藤社長が大切にしていることのひとつに、従業員として働いてくれる人たちが満足できるかという点があるという。

 

「現場で働いてくれる社員がいるからこそ会社の運営ができるので。社員が会社にどれだけ働きがいを持って仕事できているかは、お客さんからの満足度にも繋がっていると考えています。ですので、社員の満足度は重要だと考えています。そうした社員もお客様も満足できる関係性が成り立たないといけないですよね。それが、僕が大切にしている会社の経営方針ですね。」

 

この話はごく自然に加藤社長の口から出てきた言葉だ。企業の上に立つものとしてあくまで当たり前の心構えである、といった様子でいかに社員を大切に思っているかが伝わってきた。

 

環境システム社は清掃業の他にもアプリケーション運営を行っている。

 

「岐阜CiPPo」というアプリは、持続可能な岐阜を目指して、岐阜で仕事や子育てをしたい!と思ってもらうことを目的として運営しているという。今後「環境システム社の清掃業」と「アプリ岐阜CiPPo」をより結びつけていきたいと言うのが加藤社長の今後の展望だそうだ。

 

加藤社長の清掃業への「絶対に無くすことができない必要な仕事」であり「素晴らしい仕事」だという考えに共感しているであろうスタッフのみなさん。岐阜近辺だけでなく関東でも関西でも清掃を行う「株式会社環境システム社」。あなたの利用したことのある公共施設も、環境システム社のみなさんが綺麗に整えてくれている場所かもしれない。

 

 

 

 

 

 

株式会社環境システム社

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