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岐阜県と愛知県に8店舗を展開する「化粧品専門店あすか」をご存知だろうか。
あすかではただ化粧品を販売するだけではなく、お肌の悩みに応じた専門的なカウンセリングやアドバイスを行っている。今回はマネージャーの駒澤 隆志(こまざわ たかし)様、チーフの山口 洋子(やまぐち ようこ)様にお話をうかがった。
- 薬から化粧品へと受け継がれる岐阜薬局の想い
- 自らも輝き、お客様も輝かせる美容カウンセリング
- 2023年11月にリニューアル、入りやすくなった「あすか本店」
- ラグジュアリーかつ気楽にふらっと立ち寄れるお店に
①薬から化粧品へと受け継がれる岐阜薬局の想い
化粧品専門店あすかは、カウンセリング販売とフェイシャルエステを中心とした化粧品専門店だ。カウンセリングやフェイシャルエステなどを通じて、一人ひとりに合った美のサポートを提供している。ラグジュアリーかつ心地よい空間で、プロフェッショナルな接客を受けられるのが特徴だ。会員には特別なイベントの案内や誕生日プレゼントなどの特典もある。
あすかはもともと1931年に「岐阜薬局」として創業し、薬と化粧品を販売していた。90年以上の歴史があり、地域の人にとってとてもなじみのある会社なのだ。「岐阜の薬局だから岐阜薬局」と短くて覚えやすく、非常にわかりやすい。「あすか」も同様に、パッと覚えやすい名前となっている。
岐阜薬局を創業した当時の想いについて、代表取締役社長の名和 宗亮(なわ そうすけ)様よりご回答をいただいた。
「老い、病、そして死というのは、誰しもが避けることのできない運命です。だからこそ、私たちは地域のお客様が若さと健康を保ち、イキイキと過ごしていただきたいと願っております。スタッフは「即今充実(そっこんじゅうじつ)」をモットーとしています。生きがいと充実感を持ってお客様に接し、深い満足と幸福を提供し、美容と健康を通じてお客様の夢や希望の実現をサポートしています。」
あすかの店名は、
・名鉄駅前店などは「駅前岐薬」
・徹明通り店などは「徹明岐薬」
・住之江町の店は「住之江岐薬」
・現在の本店の高島屋前の店は「高島屋前岐薬」
など「岐薬」の文字を残している。これにより岐阜薬局の頃から知っている人たちにとって、親近感を覚える店名となっている。
「私たちはずっと『岐阜薬局があってよかった、岐阜薬局でよかった』と言っていただけるよう、誠実に対応してきました。その想いは「あすか」となった今も変わっていません。」
あすかでは現在は薬の販売はしていない。しかしその想いはしっかりとあすかに受け継がれているのだ。
②自らも輝き、お客様も輝かせる美容カウンセリング
あすかの事業は「美容カウンセリング」だ。あすかが美容カウンセリングにおいて、大切にしているものは何だろうか?
「カウンセリングでは想いを重視しています。いかに相手のことを想っているか、そしていかに自分の言葉で想いを語れるかが大切です。」
もちろん、いくら情熱を持ったカウンセラーでも、良い商品でなければ自分の嘘偽りない想いを語るのは難しいだろう。その点、あすかでは、資生堂やコーセー・アルビオンといった国内のメーカーの最高級化粧品ブランドを揃えている。だから美容カウンセラーが自信を持っておすすめできるのだ。
「プロフェッショナルな美容スタッフが輝き、厳選された化粧品が輝き、そしてその中でお客様が輝ける、ワクワクできる空間づくりを目指しています。」
実際に店舗で働くチーフの山口さんと、マネージャーの駒澤さんにもお話をうかがうことができた。
駒澤さんは広報業務を統括している。YouTubeやInstagramなどのSNSを駆使し、幅広い世代に向けて美の情報を発信しているのだ。山口さんは以前もメーカーで美容部員をしており、あすかに転職してからは15年以上勤務している、まさに美容のプロフェッショナルだ。
山口さんは美容カウンセリングの仕事をどのようにとらえているのだろうか?
「たくさんある化粧品の中から、お客様がご自身で自分に合うものを選ぶのは至難の業です。そこで私たちがお客様おひとりおひとりにカウンセリングを行います。お肌の状態も見ますし、生活環境についても伺います。また、なるべくシンプルにしたい人やいろいろ試してみたい人など、ご要望も違いますので、それに合わせたものを提案しています。」(山口さん)
お肌にもいろいろな種類がある。
● 皮脂分泌が少なく、水分を保持しにくい「乾燥肌」
● 皮脂分泌が過剰で、毛穴が詰まりやすい「脂性肌」
● Tゾーン(額、鼻、あご)が脂っぽく、頬やその他の部位が乾燥する「混合肌」
● 外部刺激に対して過敏で、赤みやかぶれ、かゆみなが起きやすい「敏感肌」
ここに挙げたもの以外にもさまざまな種類のお肌がある。また、季節や環境、ライフスタイルによっても変化する。いくら高級だったとしても、自分の肌に合った化粧品を使わないと、かえって肌トラブルが悪化してしまう可能性がある。だからこそプロから美容カウンセリングを受けて、正しく自分の肌を知ることがとても大切なのだ。
美容カウンセリングにおいて、気を付けていることは何だろうか?
「肌の状態を診断する機械があるので、お客様に今のお肌の状態を知っていただくために、診断していただけるようお声をかけています。お店によっては1人の接客時間を決めているところもありますが、あすかはゆっくり時間を取って、お客様と向き合うようにしています。」(山口さん)
美容カウンセリングの仕事のやりがいは何だろうか?
「私のやりがいは、『また来たわ』『あなたの顔を見に来たわ』と言ってもらえることですね。そう言ってもらえることが嬉しくて、この仕事を続けています。」(山口さん)
③2023年11月にリニューアル、入りやすくなった「あすか本店」
今回お話をうかがったのは、2023年11月17日にリニューアルオープンした「あすか本店」だ。資生堂の美顔器「エフェクティム」を体験できたり、肌測定をしたりエステを体験することができる。
「本店では、資生堂での最高級ブランドのエステを体感できます。エステ自体はどこにでもありますが、ここまでラグジュアリーな世界観を作り上げているのは、あすか以外にはないと思います。」(山口さん)
本店にはリニューアル前からの常連の方はもちろん、若い人が新規で来ることも多いという。
「店舗が新しくなったことで、興味を持って入ってきていただける方が増えました。ぜひ買い物などでお近くにお越しの際は、ふらっと立ち寄っていただければと思います。」(駒澤さん)
また、あすか本店には「あすかデコルテ店」が併設されている。こちらはコーセーのブランドである、コスメデコルテを専門に扱っているお店だ。
美容液「リポソーム アドバンスト リペアセラム」の広告には、2024年2月29日に結婚を発表したロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平選手を起用している。女性のみならず、男性からも注目を集めているブランドだ。
「あすかデコルテ店では、先進サイエンスと顔整体発想のエステを体感できます。コスメデコルテを扱うお店自体は岐阜県内にも多くありますが、コスメデコルテを専門にしたお店は岐阜県内でここだけなのですよ。」(駒澤さん)
両方のお店のエステを体感してみて、自分に合う方を見つけるのも面白いかもしれない。また、あすか本店やあすかデコルテ店は、立地の良さもポイントが高い。
「ご高齢で車を運転できなくなった方でも、バスで来ていただけるのでずっとあすかに通ってくださるんです。」(山口さん)
若い人から高齢の方まで、さまざまなお客様がおとずれる「あすか」。スタッフも高校卒業後にスタッフとなった若手からベテランまで幅広く、さまざまなお客様に対応できるのが強みの1つだ。
④ラグジュアリーかつ気楽にふらっと立ち寄れるお店に
「あすか」の今後の課題は何だろうか?
「リニューアルして、新規のお客様に来ていただけるようになりました。ただ、『ちょっと敷居が高いな』と思われている方も、まだたくさんいるはずです。もっと気軽にお店に入って来てもらいたいなと思っています。お客様の中には『何年か、かかってやっとお店に入った。ずっと気になっていたけど入れなかった』という方もいます。ラグジュアリーな世界観は大切にしつつも、もう少し気楽に入っていただけるようにしていきたいです。」(山口さん)
確かに、化粧品専門店への入店は気後れする人が多いかもしれない。そこで「あすか」では、親しみを持ってもらえるような試みをいろいろと実施している。
たとえば、化粧品専門店あすかは、FC岐阜のオフィシャルパートナーとして活動している。FC岐阜は、岐阜県全域をホームタウンとするプロサッカークラブだ。あすかはFC岐阜と共に、FC岐阜×avexコラボによるパフォーマンスチーム「GGG(トリプルジー)」を応援している。
YouTubeで「教えてaska先生」という企画で、GGGのメンバーがより綺麗になる企画を配信したり、FC岐阜が勝利したら10ポイント、点数が1点入るごとに1ポイントを付加するキャンペーンをしているのだ、プライベートでも選手が奥様と一緒に来店するなど、良い関係性を築いている。
また、さまざまなイベントへの参加も、あすかを知ってもらう活動のひとつだ。
「イベントへの参加がきっかけで来ていただいたお客様から『ちょっと気になっていたけど、気後れしてなかなか入れなかった』と言われました。スタッフの人手が足りなくて、頻繁には難しいですが、今後もイベントに参加していきたいと考えています。」(山口さん)
「店単位ではなく本社としてイベントに出店して、認知度を高めていく、全体に波及させるということも考えています。」(駒澤さん)
お肌について美容のプロフェッショナルに色々相談したいと思っていても、自分に自信が持てず「自分なんかが相談してもいいのだろうか」「もしかしたら相手にされないのではないか」と不安になってしまう人も多いだろう。
しかし、イベントを通じて美容カウンセラーの方と会話し、人柄を知り、距離を縮めることで信頼関係が築ける。そうすれば来店への敷居はぐっと下がるはずだ。
一度ボロボロになってしまったお肌は、回復するのに時間がかかってしまう。日頃のケアの積み重ねが大切だ。適切に水分を与え、大切にいたわればいたわるほどお肌はイキイキと輝き出す。肌がつややかだと、外に出て人に会うのが楽しくなる。自分に自信が持て、世界が広がり、より充実した人生を送れるようになるだろう。
もしあなた自身がお肌のことで悩んでいるのなら、あるいは周囲にお肌で悩んでいる人がいるのなら、ぜひお近くの「化粧品専門店あすか」を訪れてみてほしい。