人とワンちゃんを手作り空間でもてなす「ふ~まるドッグラン&はなカフェ」を訪ねてみた。

TOM
最近はペットちゃん同伴で入れるカフェが増えてきたね〜
SARA
嬉しいわね。私も一緒にお出かけしたいもの!
TOM
サラも飼い主とカフェに行きたいの?
SARA
・・・私はペットじゃないわよ・・・

 

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輪之内町にある「​​ふ~まるドッグラン&はなカフェ」をご存知だろうか。
DIYにこだわった空間でワンちゃんと楽しく過ごすことができるドッグラン&カフェだ。今回は​​ふ~まるドッグラン&はなカフェのオーナーである吉田 菜々子(よしだ ななこ)さんにお話を伺った。

 

 

 

今回のツムギポイント!
  1. ワンちゃん大好きオーナーによるドッグラン&カフェ
  2. アットホームで「繋がる」お店
  3. 自慢は常連さん
  4. 不言実行から有言実行へ

 

 

①ワンちゃん大好きオーナーによるドッグラン&カフェ

 

可愛らしいお名前の「​​ふ~まるドッグラン&はなカフェ」。こちらは吉田さんの愛犬達のお名前なのだそうだ。

 

「看板犬の「ふうた」「まる」「はな」からもらって付けました。ここを作っている時にはまだ”ふうた”と”まる”しかいなかったんです。その後に”はな”が来ました。私は小さい時からずっと家にダックスがいるのが当たり前だったんです。ですが、旦那さんはワンちゃんと暮らしたことがなくて。はじめに私がふうただけ連れていたんですけど、ワンちゃんとの生活にはまってくれたようで、続いてお迎えしました。」

 

 

※左から  ふうた・はな・まる

 

 

ワンちゃんが大好きな吉田さんは、DIYも大好きなのだという。ドッグラン&カフェをオープンしたきっかけは、ワンちゃん用品のDIYからだった。

 

「私は元々DIYが趣味でした。ある時、私がワンちゃん用の折り畳みベンチが欲しくなって探しているとかなり高価だったんです。なので、高価な物を買うなら自分で作ってみようと思って作りました。そしたら、私も欲しい私も欲しいと広がって。前職の同僚とかに口コミでバーっと広がっていったんです。そこからワンちゃん用のオーダーメイド商品の制作と販売を始めました。お客様との打ち合わせや商品のお受け取りの際に、飼い主様もワンちゃんも楽しめる場所が作れたら良いなという思いがあってドッグランをオープンしました。それからDIYで何か大きなものを1から自分で作り上げてみたいという思いもありましたね。」

 

さらに吉田さんの中でもうひとつ、ある思いがあった。

 

「私は以前から食に対して恐怖心があり、外での食事がとても苦手でした。それこそ日常生活に支障をきたす事もありました。しかし、食べ物への恐怖心を克服したいという思いもありました。そこで、自分が立ち上げた飲食店を経営することを恐怖心克服のゴールとして掲げたんです。苦手なものに思い切って飛び込んでいった感じです。」

 

なんと、ご自身の苦手な物を敢えて克服のゴールにされたというのだ。そして、見事達成された結果がこの素敵なカフェなのだという。

 

とても前向きでエネルギーに満ちたお話を聞かせてくださった吉田さん。お一人でここまで用意しオープンされ、運営をするというのはとても大変な道のりだろう。吉田さんにみなぎる行動力や勇気がよく伝わるお話だった。

 

 

 

 

②アットホームで「繋がる」お店

 

ふ~まるドッグラン&はなカフェはとても和やかで心あたたまる雰囲気のお店だ。アットホームな雰囲気を大切にすることを心がけており、リピーターのお客様も多いのだと吉田さんは教えてくださった。

 

「うちはお客様との距離感や、アットホームな雰囲気を大事にしています。低価格でお散歩がわりに頻繁に通えるドッグランを目指しています。私1人で経営しているため、お客様が色々協力して下さったり、声を掛け合って下さっているおかげで成り立っているお店なんです。」

 

人の笑顔が見たいのだと、ご自身もキラキラとした笑顔で話す吉田さん。とてもお客様思いのオーナーさんだ。元々保育士をされていたという吉田さんは、子供たちが集まるところを作りたいなという発想から、人が集まり、繋がる場所を目指すようになったのだそうだ。

 

「2019年ごろにDIYを始めて、公園とドッグランドができたらいいなって思っていたんです。この辺りに公園が全然ないので。ワンちゃんを通じて飼い主同士の社交場にもなってくれればいいなっていう感じですね。」

 

実際に、珍しい犬種のワンちゃんの飼い主同士が出会うことができて喜んでくださる場面もあったのだそうだ。お友達があまりいないと悩んでいるお客様同士を繋ぐこともあるふ~まるドッグラン&はなカフェ。そうした繋がりの場面を見ると吉田さんもとても嬉しい気持ちになるのだという。

 

 

 

 

③自慢は常連さん

 

吉田さんは常連さんへの感謝を特に熱心に語ってくれた。ふ~まるドッグラン&はなカフェの大きな自慢要素のひとつが常連さんの存在なのだそうだ。

 

「自慢は常連さんです。『オープンしたら必ず来るから!』って言ってくれていた方達が、本当にずっと来てくれているので、お互いのことを家族みたいって言ってますね。メンバーみんなです。本当に良い人達ばっかりで、ここを作っている時からずっと差し入れを持ってきてくれる方もいるんです。」

 

「今はお客様の割合が、リピーターさん7の新規さん3くらいなんです。本当に常連さんがたくさん集まってくれています。常連さんに色々なことを助けてもらえているので、本当に感謝しています。」

 

お店がお忙しい時間帯には、自らお客様の対応をしたり手伝ってくれる常連さんもいらっしゃるのだという。ここまで任せられるのは圧倒的な信頼関係があるからこそであろう。まさに家族のように、吉田さんを支えてくれている存在のようだ。常連さんたちの温かい声掛けに救われてきたことも多いのだという。

 

「常連さんが『絶対にやめないでね。私、ここが無くなったら本当に無理だから!』みたいなことを言ってくれると、必要としてくれている方達の為にも頑張らなくちゃいけないなと元気をもらっています。」

 

このようなアットホームな場を作り、人と人・ワンちゃんとワンちゃんを繋いでいく温かい場所を提供することに成功しているのは、吉田さんの素敵なお人柄によるところも大きいのではないかと筆者は感じた。

 

 

 

④不言実行から有言実行へ

 

ふ~まるドッグラン&はなカフェの今後の目標についても伺ってみた。

 

「お客様が作り上げてくださった優しくて温かい空気感をずっと守っていきたいです。」「今後は天候や気候に少しずつではありますが対策をして今よりお客様が過ごしやすい環境を整えていきたいですね。」

 

「現在ワンちゃんたちの体格差が大きいと事故の危険があるので、利用は小型犬~中型犬までに制限をしています。ワンちゃんの社交性を養いたい方や、飼い主様同士の社交場としても利用していただければ嬉しいです。利用時間に制限を設けていないため、1日遊んでいかれる方もたくさんみえますよ。1日の集客数よりも、1人ずつの満足度が高いお店になる事が目標ですね。」

 

今後の目標としては、「手作りDIY施設」である売りを失わないまま、天候や気候に対する対策を行って行きたいのだそうだ。お客様が過ごしやすい設備を整えていきたいとお気持ちを聞かせてくれた。

 

最後に吉田さんが大切にされている言葉について質問してみた。

 

「子供の時から、不言実行がかっこいいと思ってたんですよ。何も言わずにしれっと行動しちゃって、できたらかっこいいし、もしできなくても誰にもバレないっていう逃げ道があるじゃないですか。でも、自分を変えていきたかったんです。それで有言実行に変えようと思って作ったのがここ、ふ~まるドッグラン&はなカフェです。できるかどうか分からない状態の時に、『私ドッグラン作るから!』って、周りの仲間の人に言っちゃったんです。どれだけ心が折れて『もうこれ無理かもしれない….』ってなっても引き返せない状態をわざと作ってきました。進むしかない状態にしたんです。今はとても楽しく営業していますよ。」

 

強いお気持ちで前に前に進んでこられた吉田さんが、強いお気持ちで作ったドッグラン&カフェ。ふ~まるドッグラン&はなカフェはこれからもずっと、心地よく人や動物を愛し触れ合う場所としてたくさんの人に愛されていくことだろう。

 

 

 

 

 

ふ~まるドッグラン&はなカフェ

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