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岐阜市安食にある「有限会社屋根正」をご存知だろうか。
瓦屋からスタートし、屋根の板金工事や外壁工事など、屋根や壁に関するお願い事ができる企業だ。本日は屋根正の代表を務める村山 敏徳(むらやま としのり)さんにお話を伺った。
- 代々の家業を継いで
- 子どもの頃の夢は「瓦屋さん」
- 屋根の上のスペシャリスト
- 人柄でお客様の心を掴む
- 真面目にコツコツと
①代々の家業を継いで
大学卒業後、修行期間を経てお父様の企業へ就職し、現在は代表取締役として活躍されている。
村山社長のお家は代々、瓦屋だったそうだ。屋根正(やねしょう)が現在に至るまでの流れについて、紹介していただいた。
「瓦屋のスタートは曽祖父の頃です。もともとここで瓦を作っていたんです。昔は屋根といえば瓦一択だったので、その土地その土地に窯で瓦を焼くところがあって、どこにでも瓦屋があるっていう、そんな時代でした。曽祖父の後を継いだ、祖父も瓦を作っていたんて祖父が仲間と3人で瓦会社を作ったんですよ。その後、村山家の瓦屋ができたという感じです。」
先代からの歴史を教えていただいた。
「屋根を正しく伏せるということも含めて、屋根正という名前になりました。」
現在の屋根正というお名前をつけられたのは、村山社長のお父様だという。
村山社長は、大学を卒業後に他の瓦屋で修行を積んでから屋根正に入られたという。
「名古屋にある日本で一番大きい瓦屋で3年間、修行に行かせてもらってたんです。当時は瓦離れが始まりだした時期でした。私は瓦だけではこの先ダメだと感じて、その後に5年間、板金屋で修行をしたんです。」
家業を継ぐことに決まっていれば驕ってしまう人も多そうに感じるが、村山社長は、将来を見据えて積極的に学び、着実に知識や技術を身に付けられていったのだろうと感じた。
②子どもの頃の夢は「瓦屋さん」
社名が屋根正になってから、2代目に当たる村山社長。継ぐことに抵抗はなかったのだろうか?
「小学校で将来の夢とか書くじゃないですか。僕は”瓦屋さんになりたい”って書いていたんです。生まれた時から家業が瓦屋だったので、慣れ親しんでいたのもそうですし、親の背中を見て瓦屋への憧れもあったので、ためらいはありませんでした。」
実は村山社長は学生時代オリンピック出場が見えるほどの腕前の柔道選手だったという。
「中学校から大学までずっと柔道をやっていました。全国でベスト8になり、大学は柔道で入ったぐらいです。卒業の頃には、警察や自衛隊からお誘いいただいたりもしてました。自分で言うのもなんですが、そこそこ強かったんです。でも、柔道家よりも瓦屋を目指しました。」
③屋根の上のスペシャリスト
現在は、瓦だけでなくお家の屋根や外壁などの困りごとになんでも対応していただけるとのことだ。
「うちは基本的には外装業という認識ですね。最近は瓦事業という仕事が縮小されてきています。三河にも昔は瓦を作るメーカーが300社はあったんですが、今は大手5社に絞られているくらいなんです。うちも瓦の知識があり、取り付けや運用もできますが、メインは板金屋という形になりました。瓦の需要が少なくなってきているんです。」
板金も瓦同様のイメージがあるが、職人さんの行いとしてはまったく別のものなのだという。
「瓦と板金って屋根に登ること自体は一緒なんですけど、工程や当然ですが取り扱う材料も違うんです。うちはどちらも対応できるようにしているんです。瓦のお家の雨漏りは瓦を治しにいきますし、板金のお家の場合は板金を修理に行きます。また瓦を板金に取り替えたいという方のご要望も承ります。結果、どんなお客様の要望にも応える事ができるのは、強みですね。」
屋根の上の見えない場所で何か困り事があったとしても、どんな業者に頼んだらいいのかわからない方も多いだろう。
そんな時でも屋根正なら安心して依頼をすることができる。瓦でも板金でも取り扱いができ、そのほか外壁のトラブルなども相談できるという。広く対応してもらえる懐の深さは、屋根正の素晴らしい強みだと感じた。

④人柄でお客様の心を掴む
屋根正の素晴らしい所は腕前だけではない。お客様への想いと親切さに溢れる村山社長の理念を伺った。
「お客様の中には、他社より見積もりが高くてもやっぱり屋根正に頼むわって方もみえるんです。なかには大きな企業で破格の値段を提示しているところもありますから、その分お客様の心を掴み取るようななにかが必要ですよね。値段よりも人柄とか、そっちが重要かなと思ってます。技術力はあって当たりまえ。その上で人間性だったり、どれだけお客様に寄り添った対応ができるかだと思っていますので、社員にも徹底しています。」
そんな村山社長は、”お客様にとってこんな会社でありたい”というビジョンがあるのだという。
「”頭の片隅に置いてもらえる業者”でありたいなと思うんですよ。何かトラブルが家で起きた時にパッとすぐに出てくるような、イメージが強い会社でありたいなと思います。リフォーム工事ってお客様のタイミングで行うものなので、”困ったら屋根正に電話してなんとかしてもらえる”って思ってもらえる会社でいたいんです。事業内容も広いので、一括してうちに頼んでもらえれば、屋根もめくりますし、下地も直します、塗装もします、板金もつけます、瓦ものせます、ってなんでも対応させてもらいます。」
複数の専門業者を探す手間も省ける上、それぞれのコストも大幅に抑えることができるのが屋根正の強み。さらに、村山社長はお客様への配慮も決して忘れないという。
「お客様は毎日の暮らしの中で、組まれた足場すら邪魔になるわけなんですよ。でも僕たちは仕事をする為に必要不可欠な足場に邪魔っていう認識はないわけなんです。そこでどのお客様にも「登ってみてください。」って言うんです。僕たちがやった仕事をいつでもどのタイミングで見てもらっても結構ですと伝えています。その上で、気になることがあったら気軽に伝えてくださいとお話させてもらっています。」
仕事ぶりをいつでも見てもらって良いというオープンでクリーンな環境を双方のために築き、不安な点などはいつでも村山社長が窓口となって受け止めてくれるのだという。
住民の方にとって、日常生活に深く関連する工事を連日行われるのは心配な方もいるだろう。そんな方にはぜひ、屋根正と村山社長のお仕事ぶりを知っていただきたいと思う。

⑤真面目にコツコツと
屋根正の今後の展望や目標を伺うと、村山社長は即答された。
「僕は、規模を大きくするつもりはないです。この規模でこのぐらいの人数で、真面目にコツコツとやっていきたいです。少し偉そうになってしまいますが、会社を大きくするのは簡単だと思うんですよ。でもきちんとスタッフのことを思いやって、依頼が少なくなったり悪天候が続いて仕事がないような時期にも、なるべくスタッフの面倒を見れるようにしたいんです。それに自分の目が届かなくなるのが嫌ですね。全部自分で見ておきたいし、自分がきちんとお客様とも話をしたいっていう思いがあります。」
真面目にコツコツ派の村山社長は、インターネットやSNSのアップもコツコツと行われている。全てご自分で行い、運営や管理も行われているのだから素晴らしい。
「ホームページのブログも、SNSのアップやキャプションも、すべて自分で行なっています。キャラクターも実は私がデザインして作りました。しろたまくんというお玉杓子をモチーフにしたキャラクターです。ブログやSNSも、月3件って決めてやれば継続できますよ。月に3回は雨が降るので、作業に出られない雨の日に時間を作ってSNSの投稿をするんです。」

「最近自分の中で、本質を見抜くことって大切だなと常々思っています。これまでは1日のタスクに追われたりと無心になって日々仕事をしていましたが、今では本質を見抜いてそれをやるということに対しての重要さに気がつきました。お客様のご意見も、本質を見抜くことが大事な事だと感じています。」
本質を見抜くことについて、屋根正の職人さん達も理解し積極的に取り入れてくれているのだという。
曽祖父の代から続く屋根のスペシャリストとして村山社長は、今後もお客様の困りごとに熱心に耳を傾けながら、屋根正スタッフや職人さんたちをリードしていくのだろうと感じた。
