楽しむを大切にするデザイン会社「株式会社ルンゴ」を訪ねてみた。

TOM
そういえばこの前頼んだお菓子のデザインってしてくれた?
SARA
できたわよ!見て!美味しいものをたーっくさん使ったの〜。どうかな?
TOM
あ〜。うん。ま〜無くはないね(笑)
SARA
・・・なにその反応ひどい・・・5時間かけて作ったのに・・・

 

この記事は約4分で読めます。

 

大垣市にある「株式会社ルンゴ」をご存知だろうか。
グラフィックデザインや、アート個展など幅広いクリエイティブ業を行う会社だ。本日は株式会社ルンゴの代表取締役​​ 岡田 庸平(おかだ ようへい)さんにお話を伺った。

 

今回のツムギポイント!
  1. 社名の由来
  2. フリーランスとして活動開始
  3. アーティストとしての一面
  4. 楽しむにこだわって

 

①社名の由来

 

まずはルンゴという聞き慣れない言葉が気になり社名について由来を伺った。

 

「ルンゴは、RUNとGOを合わせた造語なんです。RUNは走るっていう意味のほかに、経営するという意味もあります。GOは行くですよね。それで経営が続くようにと願いを込めてルンゴと名付けました。」

 

岡田社長はデザインを中心にクリエイティブなお仕事をされているが、大学で専攻したのは情報系で今のジャンルとは全く違う。

 

「起業当時、まだ若かったのもあり、なんとなくデザインをする仕事にすごく魅力を感じていました。独学でデザインを学びこの世界に飛び込みましたね。個人事業で4年、その後法人化して今8期目に入ります。」

 

 

②フリーランスとして活動開始

 

現在では、よく耳にするフリーランス。当時はあまり多くはなかったのではないだろうか?

 

不安は無かったのか岡田社長に当時の話を伺った。

 

「初めは副業という感じで、デザイナーをやらせてもらっていました。とりあえず無料で良いからやらせて欲しい。と仕事をもらっていたところから、徐々に料金を頂けるようになった感じです。今はDTPというか、紙物もロゴもウェブ制作もやっています。一つのジャンルに特化したデザインというよりは、お客様に『こんな感じのできる?』というオーダーに対して『やってみます!』みたいなところからスタートしました。」

 

岡田社長が挑戦したいと思ったものはなんでもチャレンジして取り入れていく。現在は、奥様の手作りはんこや、文房具の商材も一緒に取り扱っているという。

 

「妻は元々海外から輸入した商品を売っていたんですけど、オリジナル商品も販売したいと思い始めて、オリジナル商品を作って販売を始めたんです。」

 

奥様のお仕事のデザインの一部を株式会社ルンゴが対応しているのだそうだ。

 

その後、岡田社長が始めたのはデザイン専門学校の教員や、大垣市の商工会と連携している支援センター・ガキビズのデザインサポーターのお仕事もされているそうだ。

 

「名古屋の専門学校に教えに行っています。4、5年前くらいからですかね。ガキビズでは、ロゴとかこういう風にしたいんですけどと相談をいただいて、じゃあこういう風なデザインの方がいいですよねみたいなサポートをしています。」

 

地域に密着しいろんな方のお仕事のサポートもされているというのだと教えていただいた。独学で始めたデザインのお仕事で多くの方をサポートしているのは岡田社長の人柄ではないだろうかと感じた。

 

 

 

 

③アーティストとしての一面

 

アーティストとしての一面も持つ岡田社長。先日、独自作品の個展が行われたという。

 

「個展はたまたまご縁があって誘っていただきました。一緒に個展を開催しませんかみたいな感じで始まりました。いつものデザインのお仕事は、お客様の欲しいものを作りますよね。お客様の希望に合わせて作るので、ある程度自分の意見は制限もします。でも個展では制限はありません。自分の作りたいものを作れるので本当に自分勝手なものを作ってました。お金にはなりませんが、それよりも自分を表現するために作っているので、満足しています。」

 

アート作品に関してこだわりを伺ってみた。

 

「僕のアート作品に意味を聞いていただけるんです。『なんでこういう風に作ったんですか?』みたいに。自分が自分を表現するために作った作品に興味を持っていただけるのが、本当に嬉しいんです。だから、僕のアート作品はダウンロードフリーにして、SNSで好きに使ってもらえるようにしているんです。個展に来てくれる方たちに本当に感謝しているんです。」

 

この個展では終了後に、お客様との交流会を開催したのだという。交流会が岡田社長にとってとても面白い場だったようで、興味深い話をたくさん聞かせていただいた。

 

「アートを見に来る方の独特な感性にたくさん触れることができました。自分の感性とは全く違うんです。年齢もバラバラで、いろんな感性に触れることができてとても面白かったです。」

 

その日のことをとても楽しそうに語られた岡田社長はとてもキラキラとしていた。

 

 

 

 

④楽しむにこだわって

 

株式会社ルンゴはデザイン全般なんでも受注できる企業だ。営業も製作もすべてを岡田社長が手がけている。これは株式会社ルンゴの強みだろう。岡田社長と話合い製作することができ、食い違いが出ずらく、顧客満足度がとても高いのだ。

 

「基本ワンオペでほぼ何でもやっています。だからいろんな事業者の方の話を聞くこともできるので、刺激をもらってるって感じがしています。意見をいただいて、調査して、その都度変更を加えていくという感じです。大手企業さんだと”これ以上はやっちゃダメだ”みたいな空気が蔓延しちゃってアイデアが出てこないみたいなところがあるんです。それが自分にはありません。」

 

続けて、岡田社長が大切にしているのは。楽しむことだと話してくれた。

 

「楽しむ事を忘れてしまっている方や会社さんって、結構多くないですか?僕は自分が面白いと思うことをやっています。以前、子ども向けのプログラミング教室を全国でやってたんです。自分が行ってみたい所などで、教室を開いたりしていました。子供達の笑顔も見れるし斬新な発想にも出会えるので、とても楽しかったです。でも、コロナで途切れてしまいましたがこういう巡業系はとても面白くて、いろんな世界を見ながらやっていきたいですね。」

 

とても楽しそうに楽しむことの大切さを話してくれた。

 

 

 

 

今後の目標も教えてくれた。

 

「”あんなんで成り立っちゃうんだ”みたいなビジネスのゾーンを作りたいんです。世の中の会社のイメージを変えていきたいっていう気持ちがあって。従来の堅苦しいイメージとかもっと自由に働けるように変えていけたらいいですね。」

 

最後に、岡田社長が大切にしている座右の銘を質問してみた。

 

2つあります。1つは、山形に上杉謙信、上杉鷹山っていう人がいるんですけど、彼らの言葉で「なせば成る、なさねば成らぬ、なにごとも」っていうのが好きなんです。もう1つはお寺で聞いた「安穏」っていう言葉が好きです。意味はそのままですが、安らかに、穏やかに、のように。気持ちのひずみがあるから、世の中が大変になるんだと思うんです。自分も仕事も大変になる。でも心穏やかに楽しんでいれば、ストレスもないだろうし、極力ストレスを与えないように生きれば多分仕事はうまくいくなと思っています。」

 

まさに安穏を体現している株式会社ルンゴは今後もお客様や社会のために、クリエイティブなものをどんどん生み出してくれることだろう。そのご活躍を心より応援したいと感じた取材だった。

 

 

 

 

 

株式会社ルンゴ

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