恩返しがしたいという想いで創業したイベント企画運営の「あいまる」を訪ねてみた。

TOM
ドッグランって楽しそうだよね。
SARA
犬だけじゃなく人の交流の場になるって聞くね。
TOM
僕も行ってみようかな?思いっきり走りたいし。
SARA
・・・(そっち側なのね)・・・

 

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岐阜県不破郡垂井町を中心にイベント活動をしている「あいまる」をご存知だろうか。創業して間もないが、既に2023年11月末のイベントを企画し準備を進めているという。あいまるの原動力とイベント企画にかける想いを聞かせてもらった。今回お話を伺ったのは、あいまる代表の伊藤 隆志(いとう たかし)さんだ。事前に共有してもらった2023年11月末に企画されているイベント概要から、犬のイベントや障がい者支援のことが気になりながら事務所を訪ねた。

 

 

今回のツムギポイント!
  1. 創業の経緯
  2. つながりに支えられて
  3. 叶えたい夢

 

 

①創業の経緯

 

 

早速だが、社名の由来を尋ねてみた。
「垂井町には相川という有名な川があって。相川の”あい”と、出会いの”あい”。”相(会い)”から縁に繋がるという意味で“縁→円→まる”。それが社名の あいまる です。」
人や動物・さらには自然まで、「出会いから繋がる縁に」という素敵な由来を教えていただけた。

 

創業に至った経緯を尋ねてみた

「岐阜県垂井町に相川という川があるのですが、その相川の河川敷で開かれるイベントの主催をする事になったんです。以前、私が飼っているわんちゃんが、ずっとお世話になってた”相川ドックラン”が数年前になくなってしまったんです。うちのわんちゃんも私自身も大好きな場所だったので、何か恩返しができないかと考えたんです。」「”相川ドックラン”を新しい形で復活させようと思いイベントを企画しました。簡単に言うとイベント主催をきっかけに創業しました。」

 

創業は家族であるわんちゃんとご自身がお世話になった事に対する恩返しであり、そのために会社の立ち上げまでされた行動力には正直驚かされた。伊藤さんの計り知れないほどの熱い想いを感じさせられた。

 

「”相川ドックラン”の利用者同士で仲良くなった多くの方達から、ドッグランを復活させたいという声もかなりの数上がっていたんです。このドッグランには他県からいらっしゃる方も少なくなかったので。」「現在準備しているイベントは”あいかワンまつり”っていうんですけど、今年(2023年)の11月26日に開催するそのイベントが、あいまる初の企画イベントなんです。」「わんちゃんがきっかけで友達の輪が広がっていたんですが、みなさんの後押しがあってイベントが実現するんです。」

 

伊藤さんがどのようにイベント運営をしていくのか注目していきたいと感じた。多くの方がドッグランの復活を望んでおり、既にイベントを計画されている事を楽しそうに話してくれた。相川ドッグランは需要があったにも関わらず閉鎖されてしまった背景には、運営に対する反対意見が多くあったようだ。    

 

 

②つながりに支えられて

 

あいまるの事業内容を尋ねてみた。
「私はイベント企画の事業に集中しています。友田工務店さんが色々と手伝ってくれますので。」
友田工務店には、創業時まで伊藤さんが務められていた会社なのだと話してくれた。最近独立したばかりだが、友田工務店とは独立後も良好な関係が築けているようだ。

 

「友田工務店で勤務している時の話なのですが、補助金申請の書類作成って結構難しいんですけど、私が補助金の資料を作って補助金申請したら通ったんです。」「それから起業を考えている方達が相談をしてくださるようになったんです。それで書類の作り方をレクチャーしたり書類作成のお手伝いをしているのですが、その方々がお店や事業所を建てる時や、これから家を建てる人を紹介してもらう事が多くあるのですが、その時は友田工務店さんにお繋ぎしていました。それもあってか私がイベントをする時は友田工務店さんが協賛になってくださるんです。独立はしましたが、今も友田工務店さんにはお世話になっているんです。」

 

伊藤さんと友田工務店さんの関係について話してくれた。伊藤さんは補助金申請の書類作成のサポートも出来るということには正直驚いた。補助金申請の書類作成は難しく、専門の知識が必要で行政書士などにサポートを依頼される方も少なくない。

 

「実は友田工務店の社長は私の中学校の同級生なんです。昔から社長を知っているんですけど、昔から常に先を見て考えて行動できる人なんです。」「子供ながらに彼は他の人とは違うなって感じでした。彼は、経営者としても友人としても尊敬できる人ですね。」

 

経営者としても尊敬出来るところがあり、結果的にお互い対等に支え合う形になっている。素敵な繋がりだと感じた。

 

あいまるの特徴や強みを尋ねてみた。
「私が今一番力を入れているのはイベントの企画運営です。強みは横の繋がりですね。」「”あいかワンまつり”でキッチンカーなどの移動販売車を10台ほど募集したんです。でも、過去に知り合った方に声をかけたらすぐに出店が決まってしまったんです。準備した区画では足りないほどでした。本当にみんなには助けられています。」「イベントには飲食関係だけじゃなくて、楽団や体験ブースなどあるんですよ。」

 

準備段階ではあるがイベントの事を聞かせてもらった。この話を聞いただけでも賑わうのは間違いないと感じた。そしてイベント開催を支えているのは、全て伊藤さんの横の繋がりなのだ。

 

 

 

③叶えたい夢

 

これからやりたいことや叶えたいことについて尋ねてみた。
「あまり表に出すつもりはないんですけど、障がい者支援に取り組んでいきたいと考えています。」「障がい者の方のお仕事を作りたいなって思っているんです。障がい者の方が普通に働いても時給が平均賃金より安かったりするじゃないですか。私はその普通に違和感を感じているんです。なので私は障がい者、健常者関係なく普通に働く場所を提供したいと考えています。」

 

この話を表に出したくない理由は、お互いに壁を作ってほしくないからだと話してくれた。伊藤さんの配慮はとても素敵だと感じた。

 

「今回のイベントには何名か参加してくれているんです。初めてということもあって試行錯誤中ですが、今後は一般の時給よりもプラスしてお渡しできるようにしたいなと考えています。」

 

このお話には心から感動した。それだけ本気で成し遂げようとしている、それが他人のためなのだ。プラスになっていくまでは、ご自身で負担をしてでも続けていく覚悟なのだと話してくれた。是非実現して欲しいと思うのと同時に伊藤さんなら成し遂げられるのではないかと思うほど熱い想いなのだ。伊藤さんの横の繋がりの強さは、他人の為に己を犠牲にしてでも動ける伊藤さんの人柄が自然と生み出しているのかもしれない。そんな伊藤さんが企画したイベントなら、二つ返事で手伝うという気持ちになるのも納得だった。

「今回の”あいかワンまつり”はわんちゃんのイベントなんですけど、障害を持った方の生きる世界を広げるという裏テーマがあるんです。」「障がいを持った方の中には芸術面において自分を表現することがすごく上手な方が多いんですよ。だから今回のイベントでは、皆様に彼らのアートに触れあって欲しいという気持ちを込めてアート体験のブースを作っています。」

 

初回のイベントから既に裏テーマとして練り込まれているのだと話してくれた。叶えたい夢への準備は着実に進められていると感じた。今回取材でこの話を聞かなければ、犬のイベントにアート体験ブースがあるというだけに見える。だがこの話を聞いて今回のイベントがいかに強い想いが込められ作り上げられたものなのだと分かる。

 

「今回のイベントは垂井町提案型地域活性化事業としての役割もあるんです。今、垂井町は人口が減ってるのですが、地域活性化の一環として私が垂井町の役場に提案したのは、まず2年後には3ヶ月に1回ずつの開催、その翌年は大きいイベントは年に1回の開催で、さらには定期開催の周期をより短くしていく。ゆくゆくは相川の河川敷はペットが楽しめる場所として定着させることで垂井町に人が来る流れを作りたいなと考えているんです。」

始まりは、相川ドッグランが好きだから復活させてたい!という想いから独立、創業をされイベントを企画され、更には垂井町の地域活性化や障がい者支援にも力をいれて活動されており伊藤さんの行動力と考えの深さに驚かされた。

今後あいまるが企画するイベントが、どのようにして垂井町を発展させていくのか目が離せない。

 

 

 

 

あいまる公式インスタグラム

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