科学的評価を追求した家づくりをする「株式会社N Styleホーム」を訪ねてみた。

TOM
暑い~、最近の夏は暑すぎるよ。
SARA
ここ数年は特に暑いね。地球温暖化が深刻かな。
TOM
ぼくが市長だったら、街全体のエアコンを作って解決するのに。
SARA
・・・(そんな単純なら誰も困ってないのよ)・・・

 

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岐阜県関市にある「株式会社N Style ホーム」をご存知だろうか?
今注目の高気密・高断熱を徹底し、長期優良住宅にこだわる建築会社だ。
そのこだわりに辿り着いたきっかけと、どういうことを大切にしているのかを聞いてみた。

 

今回のツムギポイント!
  1. 創業の経緯
  2. 高気密・高断熱との出会い
  3. 科学的根拠に基づいた住まいづくり
  4. 他とは違う構造の数々
  5. 今後について

 

 

①創業の経緯

 

株式会社N Style ホームは、高気密・高断熱住宅にこだわり、それを科学的根拠に基づいた家づくりというコンセプトで展開している。今回は株式会社N Style ホームの代表取締役の西村 弥(にしむら わたる)さんにお話を聞かせていただいた。

 

株式会社N Style ホームの創業に至った経緯を尋ねてみた。
「父が平成元年に創業した会社があってそこで13~14年一緒に仕事をしていました。その内6年間は代表を務めていました。そのまま父の会社を継ごうかとも思ったのですが、一度きりの人生だし自分のやりたい事を思いっきりやりたいと思ったのでN Style ホームを作りました。」

 

お父様が創業した会社は弟様が継いだのだそう。始めた時と違う感情が芽生えるのはよくあることだが、別の会社を立ち上げるというのは相当な想いがあったのではないかと思う。

 

創業時の想いについて聞いてみた。
「父の創業した会社では僕が営業してきて現場に渡して、引き渡しにまた立ち会うという流れでした。そうするとお客様との関わりが途切れちゃって最初と引き渡しの時では人間関係も変わってしまうのが気になっていて…最初から最後まで、現場で作業したり、お客様との打ち合わせも自分で足を運んで家を完成させたいという想いを実現させたくて創業しました。」

 

創業時の想いこそがN Style ホームの信念となっているのだと話してくれた。
家づくりを最初から最後まで見届けたいという想いを本当に大切にしている、西村さんのお人柄を感じられるのだ。

 

 

②高気密・高断熱との出会い

 

 

創業時に苦労した事があるか聞いてみた。
「父の会社に入社したタイミングの時は自分たちの軸となる物を探してました。そんな時に高気密・高断熱というものに出会ったんです。今のままではダメと考えたんです、断熱と気密と換気から長期優良住宅などを意識するようになりました。」

 

当時は熟練の大工さんでもどういう風に断熱材を入れれば正しく性能を発揮できるかを考えることもなかったのだという。新しい情報を受け入れるのは簡単なことではない。だが西村さんには、お客様に長く安心して暮らしていただきたいという強い想いがあったからこそ、常識にとらわれる事なく順応出来たのではないかと思った。

 

「高気密・高断熱を始めようと決めた時に、手間とコストがかかるという事で社内の反対意見がありました。でも、これはやるぞ!と押し切って、結果今に繋がっているので良かったと思います。」

 

周りの同意がなかなか得られないことが一番苦労したのだと話してくれた。だが西村さんが話してくれた通り、今では高気密・高断熱の長期優良住宅こそがN Styleホームの強みになっているのだ。今でこそ、その時の選択は間違っていなかったと言えるのではないだろうか。

 

 

 

③科学的根拠に基づいた住まいづくり

 

会社のコンセプトにもなっている、”科学的根拠に基づいた住まいづくり”について伺ってみた。

 

「今は住宅の燃費も計算出来るのですが、それには断熱性能や気密性能などが大きく影響してきます。断熱材の性能というものを断熱材メーカーが数字で出してはいますが、それは性能を最大に発揮出来る施工をするのが前提条件の話なんです。なので私たちは正しく断熱材を入れたうえで、空気が漏れないように気密性を考え施行を徹底しています。」

 

断熱と気密の重要性を話してくれた。どれだけ温めても温めた空気が外に出て行ってしまっては意味が無いのだ。

 

「家の性能を計算するところから始めるんですが、実際の物が出来上がった時に計算通りに仕上がっているかが重要なんです。私自身が現場で作業をし徹底してそこに時間をかけています。」

 

建築において断熱と気密にかける時間の割合は大きいのだと教えてくれた。このお話を聞いて、その時間にとても価値を感じた。頼む側からしたら、住まいづくりを安心して任せられると感じた。

 

ふと、断熱性能や気密性能が高い家でも窓を開けてもいいのか?と疑問に思ったので聞いてみた。

 

「窓を開ける目的は室温を外気で調節するためだと考えています。お客さんに積極的に窓を開けたい季節を伺って、その地域で吹く季節の風向きを調査して風の出入りを考えて窓を設置するんです。」

 

冷暖房を使わなくとも快適に過ごせる期間を長くするために、窓の向きと形状もしっかり計算して設置されているのだと話してくれた。これには驚かされた。我々の質問は”冷暖房を使う前提”だったが、西村さんが話してくれたのはそもそも”冷暖房を使わなくても良い期間の確保”という根本解決だったのだ。これまで気にもかけていなかったが、全て重要な事ばかりだと感じさせられた。

 

窓の設計においても断熱性能と気密性能をきちんとした上で、更にその性能をより活かすための工夫なのだと感じた。どのお話も科学的な理由があり、全て納得出来るのだ。文字通りの「科学的根拠に基づいた住まいづくり」である。

 

 

 

 

④他とは違う構造の数々

 

ホームページを拝見し”お風呂の天井がない家”が掲載されており、気になっていたので聞いてみた。

 

「高気密高断熱住宅で最大のデメリットっていうのは冬場の乾燥なんです。暖房を使用すればするほど乾燥してしまうので積極的な加湿をおすすめしています。その1つとしてお風呂の水蒸気を加湿に利用しているお家もあります。」

 

高気密高断熱住宅にはデメリットもあり、それを解消するための工夫の1つなのだと話してくれた。だが、湯気がそのまま家の中に行ったらそれこそカビや結露の不安があると感じ、質問してみた。

 

「湯気って気温が高ければ発生しないんです。家も同じで家全体の空気が暖かければカビや結露の心配はほとんど無いですよ。」

 

断熱と気密がしっかりした家であればその不安もないのだと話してくれた。室内の空気が冷えていなければ湯気にならないというお話は、例え話に露天風呂の夏と冬の湯気の量を話してくれた。寒い冬のほうが湯気が多く出るのがまさにその通りで、とてもわかりやすく納得出来た。

 

「湿度が高いと暑く感じるし、湿度が低いと寒く感じたりするので、お風呂場で出る水蒸気を自然に家の中に供給してあげるという意図で天井のないお風呂を作っています。」

 

同じ気温でも暑く感じる日と寒く感じる日があるのは湿度が影響しているのだと言うことも教えてくれた。その他にもキッチンのレンジフードがない家や、コンセントを高い位置に作るメリットなどについても話してくれた。どの話にも納得の理由があり、不安を払拭してくれるのだ。西村さんに話しを伺っていなければ知り得なかった事ばかりだった。西村さんと話していると固定概念に縛られない自由な家づくりができそうだと感じた。

 

 

⑤今後について

 

家づくりについてのお話を沢山聞かせていただき、今後の展開についても興味が湧き質問してみた。

 

「今は新築と建て替えをメインで行なっていますが、今後はリノベーションも本格的にやっていきたいと考えています。昔からある家を壊して新しい家に作り変えるって楽なんです。だけど、代々受け継いできた家を大切にしたいという想いもあるので。欧米のように長く住み続けられるというのを大切にしていきたいですね。

 

家に関しては長く安心して住める事ほどありがたいことはない。

「リフォーム業を伸ばしていきたいと考えた時に、N Styleホームの強みを活かして省エネリフォームとかやりたいですね。ありがたいことに新築のお仕事はいただけているのですが、リフォームが出来るという認知度がまだ低いのが今の悩みですね。」

 

認知してもらう方法は様々だが、これまで口コミだけでお客様からご依頼があるN Styleホームなら”リフォームもN Styleホーム”と口コミで広がるのも時間の問題かもしれないと感じた。科学的根拠に基づいた良い家づくりが出来るN Styleホームには、強みを応用したリノベーションをぜひ実現して欲しいと思う。

 

「会社をもっと大きくしたいという考えもあるのですが、ずっとお客様の近くでお客様に寄り添って1棟1棟丁寧な家づくりをするのが”N style”なので、とにかく多くの家を建てるというのは考えていないんです。ありがたいことにこれまで紹介で途絶えずお仕事をいただいているので、そこは変えたくないと思っています。」

 

創業時の想いは、今もなにより大切にしていると教えていただいた。お客様のことを一番に考えた家づくりをしてくれるのならば、どなたかに紹介したくなるのも納得だと思った。

 

「会社としての利益はもちろん重要ですけど、一緒に働いてくれる仲間が十分に食べていければ良いと考えているので、それ以上は求めていません。」
西村さんはお客様と社員のことを優先的に考えているのだ。

 

「僕は学生時代からラグビーをやっていたんです。その時学んだことは、”大人数でのチームワークは難しいけれどとても大切だ”ということです。家づくりにおいても大人数でのチームワークが大切だというところは似ているなって思っているのでそこはとても大切にしています。」

 

西村さんは有名なラグビーの強豪チームに所属していたと教えてくれた。より過酷で結果を求められる場面で培ったチームワークという価値観を今も大切にしていると教えていただいた。仲間を大切にする西村さんと関わる人たちには、より強い絆が生まれているのかもしれないと感じた。

 

 

お客様を大切にすることでN Styleホームの良い建築が口コミで広がったり、仲間を大切にすることが仲間のやりがいに繋がる。

人を大切にすることが、結果として皆を幸せにしているのである。これこそ西村さんが思い描く、株式会社N Styleホームなのではないかと思う。
ぜひ今後も、皆を幸せにする家づくりを続けて行って欲しい。

 

 

 

株式会社N Style ホーム公式サイト

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