おしゃれな注文住宅を実現する「KATOJYUKEN」を訪ねてみた。

TOM
このお家、アニメに出てくるような素敵なお家だね。
SARA
隣の公園ともよく馴染んでいるね。写真撮ってインスタにあげたいけど了解してくれるかしら。
TOM
サラのインスタにはもったいないようなお家だと思うよ
SARA
・・・  私のアカウントみたことないでしょうよ ・・・

 

この記事は約7分で読めます。

 

岐阜市岩滝西にある「KATOJYUKEN」をご存知だろうか。
新築の相談のみではなく、リフォームやDIYの相談までできるユニークな住建会社だ。今回は有限会社加藤住建産業の加藤寿泰(かとう としやす)さんにお話を伺った。

 

 

 

今回のツムギポイント!
  1. ブルックリンスタイル
  2. 暮らしにちょっぴり取り入れる
  3. 一緒にDIY
  4. 感謝を忘れない

①ブルックリンスタイル

 

新築、リフォーム、リノベーションと幅広く手掛けるKATOJYUKEN。その中でも力を入れているのが、ブルックリンスタイルハウスだ。ブルックリン風に注目したわけについて加藤社長に尋ねてみた。

 

「ブルックリンスタイルをうちの推しとしてやっています。今とっても流行っていますが、DIYのきっかけのとなった地域が、ニューヨークの東海岸のブルックリンなんですね。数年前から火がついたんですが、それと同時期にブルックリンスタイル系も流行りだしたんです。でも岐阜ではどうなのかというと店舗、飲食、ヘアサロンなど色々見ても、本格的なインダストリアルとかブルックリンスタイルっていうのはなかったんです。当たり前ですが、そういうスタイルの商品を売ってるお店も少なかったんです。なので、うちがブルックリンスタイルを取り入れたて行こうと考えたんです。」

 

古いものを活かすという精神を大切にするのがブルックリンスタイルのインテリアだ。アンティークを上手に取り入れ、組み合わせることを楽しみとするスタイルだろう。

 

KATOJYUKENでは、ブルックリンスタイルのマイホーム一戸建はもちろん、既存のお家のリフォームやリノベーションでブルックリンスタイルを取り入れたいというオーダーも可能だ。

 

 

 

 

②暮らしにちょっぴり取り入れる

 

KATOJYUKENのお客様は新築戸建ての依頼ばかりではないようだ。印象的だったのは、一から新築を建てることだけが正解ではないという加藤社長のお話だった。ブルックリンスタイルのお部屋は初めからすべて統一させる必要はなく、アイテムをいくつか取り入れることで作り上げることができるのだと加藤社長が教えてくれた。

 

「ご自身の好きなスタイルを暮らしの中に少しでも取り入れていったら、幸せな暮らしができるんじゃないかと思います。お家のスタイルも置くもので変わりますからね。」

 

大きな買い物を前にあまり緊張しすぎず、自分らしく自分の好きなお部屋や空間を作り上げて良いのだと思わせてもらうことができる話が聞けた。

 

「ヴィンテージ好きの方への提案も、予算に合わせて行います。本物のヴィンテージばかり使うと予算がいくらあっても足りませんので、ヴィンテージ風を取り入れたりしながら選んでいただけたらそれでいいと思います。」

 

実際にカタログを見せていただいたところ、ほんとうに望みがなんでも叶えられるという印象を受けた。ドアから、壁から、家具まで、どこまでもこだわり抜いて、好きなお部屋や空間を作り上げることはもちろん可能だ。いつまでも眺めていたくなるような素敵なカタログには、素敵なアイデアがたくさん並んでいる。インテリアや家具、アンティークなどが好きな人はとても楽しい時間を過ごすことができるだろう。

 

しかし加藤社長が大切にしているのは、お金をかけるだけではないお部屋作りだ。

 

「お客様の希望や要望はどんどん教えていただきたいです。あとは予算などの兼ね合いがありますのでお客様ときちんと話をさせていただき、どのラインがいいか決めていきます。お金は大事なので。」

 

家の購入は人生において何度も経験するものではない。だからこそ、お金は大事だと話してくれる加藤社長はとても安心できるパートナーではないだろうか。幅広いアイデアを提供してくれるKATOJYUKENでは、家具や雑貨をオプションで取り入れることができるそうだ。

 

「一応オプションではあるんですけど、最初から全てのコーディネートを完璧にというのは難しいんですよ。そういう場合は、色々なバリエーションを見てもらいますね。」

 

具体的なお家を見せていただいたり、具体的なテーマや家具の選び方を示していただきながらお話を聞かせてもらうこともできるようだ。そのうちのひとつ、ライフスタイルについて語る中でも、とても温かいお話が聞けた。

 

「ライフスタイルっていうテーマで落とし込んでいっているので、ただ帰るだけの家じゃないんです。家に帰りたくなるとか家にいたいとか家で趣味ができる場所とか、そういう家であって欲しいんです。」

 

職場と自宅の往復の毎日ではなく、自分の家としてホッと一息つくことができ、好きなものに満たされているような住まい。とても理想的で、憧れではないだろうか。それを、高額でなくても初めから作り込まなくても実現することができるのだと加藤社長は話してくれた。

 

 

 

 

③一緒にDIY

 

さらに素晴らしいKATOJYUKENの取り組みとして、お客さんのDIYをサポートするというものがある。どういう意図で行われているのか尋ねてみた。

 

「お客様と弊社の時間があえばレクチャーもしていますね。あんまり慌てて勉強したいという方には難しいですけど、時間のある方とかにはDIYのレクチャーを行っています。材料の在庫にまだ余裕があって、うちの工場で加工までできるのも理由の一つです。裏のスペースを使ってお客様と時間を合わせて、一緒に作業をやってもらうという形になります。」

 

業者のようにピシリとはいかず、手作りならではの味が出るのがDIY。”木”という素材は変わらないため、手作り感や自分で作ることを好む方には是非おすすめしたいのがこのDIYスタイルなのだという。

 

「自分で作った物って愛着が湧きますよね。あと面倒を見たくなるので意外と家の隅々までメンテナンスの目が届くようになります。本来は長期優良住宅ってそういう意味なんですよ。自分で管理していくための制度で、そのために必要な知識を身に付けて日頃メンテナンスしやすくしておく。すると、異変に気づいた時すぐに業者に頼みやすいですよね。お家自体が自分の好きな家だったらしっかり面倒みますよね。そう言うことなんですよ。」

 

と語り、愛着のあるものに囲まれていることがいかに丁寧な暮らしを生み、自信を満たしてくれるかという点について語って聞かせてくれた。それに楽しさや愛着の少ない、生産性第一になりがちな社会への警鐘もならす。マニュアル化が進み、単純作業ばかりになってしまうと”専門家”の必要がなくなってしまう。その道の”プロ”がいなくなってしまうのだと。

 

「そうすると、最終的に皆さんが困るんですよ。エンドユーザーがね。」と結んだ加藤社長は、やはりお客様ファーストな思考の持ち主だろう。

 

さらにお客様側だけのメリットだけではなく、企業側にとっても良い面があるのだという。今後の展望として、単純作業が多くやりがいを感じる事の少ない若い職人さん達が、もっとクリエイティブに働いてもらえたらいいなという願いもあるのだと言う。

 

「本来はお客様側もそこに気づいて、少しでも本物の木を使うかとか。あとは、ちょっと自分でやってみたいけど教えてくれる人がいない・頼れるところが無いってなった時に我々が手助けできることもいいかなって思います。」

 

そう語りながら「DIY=DoItYourself」の本質について加藤社長のお考えを伺うことができた。ただ、お金を浮かせる事だけがDIYのメリットではないと話す加藤社長。DIYは、自分で作業をする事で浮かせた人件費を、その分素材や材料にこだわりたいという人の為のものなのだそうだ。

 

「ホームセンターで安く揃えられるからいいじゃんという事ではないんですよね。違うんです。DIYを選択する理由は、より良い材料を使いたいけど、お金がちょっと足らないから自分でやってみる。やり方がわからない時には教えてもらったりしながら、とにかく自分でやってみる。DIYの由来は”自分たちでやってみよう”ですからね。作ることが大事なんですよ。」

 

DIYは妥協策ではない。コストを抑えるためだけの節約術でもない。むしろ、より良い理想に近づけるため・より憧れのお家を作り上げるための方法なのだと筆者は感じた。

 

 

 

④感謝を忘れない

 

仕事のお話よりもお客様ファーストな取り組みを語り、ものづくりを愛する心を語ってくれた加藤社長。大切にしているのは”感謝を忘れない”ことだという。

 

ブルックリンスタイルが流行り出すことを敏感に察知し今のスタイルに気づいた加藤社長。会社の運営について、新しい事をどんどん取り入れていくというよりも現状を踏まえながらさまざまな方向へ行く事を考えているという。

 

「今の現状も合わせて広げてやっていく方がいいでしょうね。僕の考えだけ、僕の頭の中だけで走っていっちゃうと良い方向にいかないと思います(笑)。」

 

と話してくれた。何よりもの願いはきっと、お客様の望む家を実現させ、その家を未来永劫大切にしてもらうということだろう。

 

「人の目で見て経年変化して自然だなって思えるものが自然素材だと考えます。お客様に引き渡した後、ここからがスタートですなんて話をします。出来て完成じゃない、ここからがスタートですよって。自分たちが年老いた時に、完璧な家を買っていれば素敵じゃないですか。庭作りも趣味のひとつになるし、そこで車をいじってもいいし、外壁を塗ってもらうのもいい。」

 

ライフスタイルに寄り添ったあたたかく、素敵な自分らしい住まいを持つことの重要性を、これからも語り続けてくれるに違いないだろうと感じるインタビューだった。

 

 

 

 

有限会社加藤住建産業

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