スパイスカレーがクセになる「Spice Addict」を訪ねてみた。

TOM
カレー!?わぁ〜いい香りだね!!
SARA
鮭とポークのカレーを作ったのよ。一緒にどう?
TOM
おいしそうだね!でも、僕、ベジタリアンになったんだよね。
SARA
・・・トムのくせに今時ね・・・

 

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岐阜市鶴舞町にある「Spice Addict」をご存知だろうか。
4種類のこだわりスパイスカレーを堪能することができるお店だ。本日は店主の市橋 奈津恵(いちはし なつえ)さんにお話を伺った。

 

 

 

今回のツムギポイント!
  1. 店名の由来
  2. 飲食店経営経験ゼロからのスタート
  3. 4種類のスパイスカレー
  4. 少数精鋭のメニューに込める思いについて
  5. 今後の展望と夢について

 

 

①店名の由来

 

おしゃれな空間で本格スパイスカレーを提供するお店Spice Addict。「アディクト」とは中毒性という意味を持つ単語だ。店名に込めた思いについて市橋さんに聞いてみた。

 

「こだわりのスパイスと中毒性っていう意味です。美味しくてやみつきになるカレーを提供するお店にしたいと思ってこの名前にしました。うちのスパイスカレーを食べていただいた方にまた来ていただけるような料理を提供できるお店にしたいと思ってます。」

 

「Spice Addict」には市橋さんが自ら運営するお店のインスタグラムがある。このインスタグラムには美味しそうに盛り付けられたカレーの写真がたくさんアップされており、一度ぜひ訪れたいと感じる閲覧者は多いことだろう。

 

2020年にオープンしたSpice Addictには市橋さんと、もうひとり女性スタッフが共に働いている。

 

「実は、彼女は小学校からの同級生なんです。開店当初の忙しい時期だけ手伝ってもらうつもりだったんですけど、今でも忙しいときは手伝ってもらっているんです。小学生から今もずっと仲良くやってます。」

 

 

 

 

②飲食店経営経験ゼロからのスタート

 

驚くべきことにSpice Addictを始めた市橋さんは、飲食店勤務経験、経営経験ともにゼロからのスタートだったそうだ。そんな市橋さんをサポートしてくれたのが同級生のスタッフさんなのだそうだ。

 

「私がこのSpice Addictを始めるまでバイト含めて飲食業で勤めたことが一度もなくて。なので仕入れ先とか必要な道具とかも何もわからなかったので、同級生の友達にいろいろ聞いて、教えてもらいました。彼女もめちゃくちゃ詳しいわけではないんですけど、飲食店で働いたりもしていたので、そういう繋がりでいろいろ教えてもらったりしました。」

 

ご自身でおいしいスパイスカレーを食べたことがきっかけで、その独特の香りやおいしさに惹かれて、オープンに向けて独学で学ばれたという市橋さん。スパイスの使い方はインド料理教室で習われたそうだが、飲食店の経営を誰かに手解きを受けたことはないのだそうだから驚くべきことだ。

 

以前務められていたのはご実家のお魚屋さんだという。市橋さんも手伝っていたもののお店をたたむことになり、そこで挑戦してみたかった飲食店をスタートしたのだという。

 

「カレー屋さんを始めたいと思ったきっかけになったスパイスカレーが、もう衝撃的に美味しかったんです。普通のカレーじゃ物足りなくて、もうあのスパイスカレーしか食べたくないって思っちゃったんです。なので、自分でお店を持ってスパイスカレーを提供したいなと思ったんです。」

 

コロナ禍である2020年のオープンについて市橋さんが話してくれた。

 

「コロナになる前には開店を決めて動いていたので、コロナ禍になったからと言って今更辞めることができるわけじゃない。そんな時、お店を手伝ってくれている友達が『この日が良いんじゃない?』って開店日を決めてくれたんです。なので、もうやるしかないみたいな感じで覚悟ができて始めました。」

 

 

 

 

③4種類のスパイスカレー

 

Spice Addictは4種類のカレーメニューを提供している。チキンカレー、ポークカレー、豆ときのこのカレーの3種類が定番で、もうひとつ期間限定で入れ替わるメニューがあるそうだ。どのメニューも根強い人気があり、幅広いメニューのためか客層がとても広いのだと話してくれた。

 

「ありがたいことに常連さんが付いてくれています。あとうちは客層が幅広くて、80代のおばあちゃんも来ていただいています。お豆のカレーがあるんですけど、それが年配の方にとても人気なんです。あとはテイクアウトでお鍋を持ってきて、家族分を買って行ってくださるみたいなお客さんもいます。その方はお家でゆっくり食べてくださるんですね。やっぱり初めて来た人は迷わずチキンカレーって言うんですけど、私のおすすめはポークカレーです。実は一番手が込んでいて、3種類のビネガーで漬け込んだお肉を使用しています。チキンカレーの方はココナッツとミルクでちょっと甘めに仕上げています。ポークカレーが一番スパイシーですね。」

 

さらにこの4種類から2種類を選んで同時に食べることができるあいがけカレーも用意されている。

 

「あいがけカレー、めちゃくちゃ人気なんです。お豆と肉のカレーの合いがけにした注文とかも多いです。」

 

そのほかSpice Addictではトッピングメニューが用意されている。人気なのは半熟卵のピクルス。長年で培った絶妙な塩梅で作っているのだと市橋さんは話してくれた。

 

「甘酢につけてあるんですけど、酢につけると結構卵がしまってくるんですよ。なので、だいぶ柔らかい状態に卵を茹でて剥いてつけとくんですけど、ちょうどいい感じにトロっとなっていておすすめです。私が酸っぱいものが好きだからピクルス系が多いのもあるんですけど、カレーにはやはりピクルスが合うと思っているので副菜も少し酸っぱくさっぱりと仕上げています。日本のカレーは福神漬けとからっきょうとか合いますよね。うちはスパイスカレーなのでピクルスの方が合うんです。なのでカレーに盛り合わせて提供しています。」

 

「他にもパクチーのトッピングが人気なんです。うちは結構盛り盛りのせるんですよ。パクチーは癖があるので好き嫌いが分かれるんですが好きな人はめっちゃ好きなんで、パクチー好きな人には結構喜ばれています。うちは女性よりも男性の注文が多いんですよ。」

 

Spice Addictのカレーはテイクアウトをすることができる。開店当時などはコロナ禍ということもあり、テイクアウトが多かったのだと言う。また小さなお子様がいらっしゃるご家庭もテイクアウトでお家でゆっくり楽しんでいただくケースも多いそうだ。

 

 

 

 

④少数精鋭のメニューに込める思いについて

 

あえて品数を豊富にしすぎない経営スタイルには、市橋さんご自身の体験も踏まえているのだそうだ。

 

「私がお気に入りのお店があるんですけど、そのお店にはメニューが沢山あるのですが、他のメニューには目もくれず、お気に入りのメニューだけを食べに行くということもあります。だからうちのお店にもこのカレーが食べたくて来たって言う方が増えてくれたらいいなって思っています。どんな期間限定カレーを出してもやっぱりポークカレーが一番好きって言ってくれる方もいるんです。なので、定番の3種類はもう変えられないなという感じなんですよ。これを求めてきてるわけですから変えたら多分、お客様が悲しむと思うので。だから唯一のバリエーションとして定期的に4つめの限定品を作って提供している感じです。」

 

1年半ほど前から始めたという4種類目の期間限定メニューについては「やはり新しく来てくださるお客さんは増えましたね。」と語った。

 

 

 

 

⑤今後の展望と夢について

 

最後にお店や市橋さんの今後の展望と夢について質問をしてみた。

 

「お店を増やしたいって野望はないんです。お客様と店員の垣根を超えてとても仲良くさせていただいてます。そんな感じでお客さんに会えて、知りあっていくのが楽しいので、規模感としてはこのままでいけたらいいなって思います。細く長く続けられたらいいなと思います。これからも、みんなが飽きないようなお店づくりをしたいですね。」

 

そう語る市橋さんに大切にされている言葉を質問してみた。

 

「明るい未来と幸せな老後です!こうやってお店をやっていると、やっぱりいろんな人と知り合えるし、繋がりもできるんです。やはり人と人の繋がりが大事だなって思います。」

 

そう語る市橋さんはこれまでにも、Spice Addict内でのお仕事のほかに、近隣お店とコラボ商品を出したり、マルシェや近隣施設への出店なども行われている。人との繋がりで多くの人にやみつきカレーを届けるSpice Addict。ぜひ老若男女すべての人に足を運んでみていただきたいカレー屋さんだ。きっとSpice Addictで新しいカレーの風味やカレーの食べ方に出会えることだろう。

 

 

 

 

 

 

Spice Addict

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